夏目漱石は、松山出身の正岡子規と親交が深かったという…その関係で、夏目漱石は松山に足跡を残していると聞いていた…
松山城を訪ねようと少し繁華な大街道の辺りに出て、城の在る山へ上るリフトやロープウェーの乗場を探して歩いていた…
↓こういうモノに出くわした…所謂「書生さん」という出で立ちの青年…そして着物で袴を着用という女性…明治時代を大正時代を想わせる…
↑これは、或いは「最もよく知られている松山を舞台にした物語」と言い得るかもしれない、夏目漱石の小説『坊っちゃん』の劇中人物だ…主人公の“坊っちゃん”と“マドンナ”とである…
“マドンナ”はとりあえずは「ヒロイン」ということになるのかもしれないが、作中に出番は然程多くは無く、“坊っちゃん”と深い関わりという程のモノが生じるのでも無かった…教員である“坊っちゃん”の同僚と婚約中だったという“マドンナ”で、横恋慕した上司の嫌がらせで同僚は他地域に異動を強いられ、“マドンナ”は赴任先へ向かうことを決めたというようなこと…であった筈だ…
この<“坊っちゃん”と“マドンナ”>は松山出身のイラストレーターである茂本ヒデキチの作品のイメージで創ったモノであるということだ。
「実は余り本は読まない…」という方でも、「聞いたことが在る文芸作品の題名」として夏目漱石の小説『坊っちゃん』は挙げられる…そういう位に知名度が高い作品だが…「改めて真面目に読んでみようか?」と、松山で作品が愛され続けていることに思い至って考えてしまった…
私は「予習」よりも「復習」を重視する傾向かもしれない。初めて訪れるような場所に関して、「予習」は然程やらない。訪ねてみて「アレは何だった?」と調べて「復習」ということが多い。松山と夏目漱石や正岡子規というようなことに関しても、「訪ねて出くわして関心が沸き…」という感だ。こういうような出会いが面白いので、思い付いて何処かを訪ねてみるようなことが止められないのだ…
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