滞在した宿の直ぐ傍に路面電車の勝山町停所が在った…
↓路面電車が信号停車する場合も在る横断歩道の辺りで不思議な音が聞こえて「何の音?」と思えば…不思議なモノが現れた…
↑蒸気機関車を思わせるモノが先頭で、小さな客車を牽引している。<坊ちゃん列車>と呼ばれているモノだ…乗務員の姿が見えるので「小ささ」が判り易いと思う…
松山で明治時代に敷設された鉄道は「軽便鉄道」と呼ばれる「軌道の間隔が狭い」モノであった。それ故に、専用の小型の機関車が小型の客車や貨車を牽引して列車が運行される。
この軽便鉄道の機関車や客車について、夏目漱石の小説『坊つちやん』の中、松山にやって来た主人公が列車を視て「マッチ箱のような汽車」と称する叙述が知られている。
伊予鉄道では、この夏目漱石の小説に因み、軽便鉄道の小型の機関車が客車を牽引するような外観の車輌を設えた。蒸気機関車の外観だが、これはディーゼルエンジンで動いている…そして効果音を発しながら走行するのだ…
↓信号停車の後に発車し、カーブを曲がって道後温泉へ向かう軌道を進んで行く…
↑2001(平成13)年からこの<坊っちゃん列車>が運行されているそうだ。2編成在るそうだ…
↓一寸変わったモノを見せてもらった感だ…
何やら、土日曜日に限定した本数で運行する体制としていたようで、何気なく戸外に在る時に偶々見られたというのは酷く運が好かったかもしれない…(視たのは日曜日だったが…休暇の中で曜日を然程意識せず「松山に…着いたなぁ…」と宿の直ぐ傍を歩いていた時に視たのだった。)或いは、松山の街に到着を歓迎して頂いたような感であると、勝手に気分好くなっていたのだった…
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