↓永い伝統を誇り、皇室に縁も深いという泉涌寺だけに、伽藍の建物も何となく風格が漂うというように感じながら眺めていた…
↑画の左側が舎利殿で、右側が仏殿だ…
↓舎利殿とは「釈迦の歯(仏牙舎利)を奉安する」という場なのだという…
↑建物は慶長年間(16世紀末から17世紀初頭)に御所―天皇の生活や公務の場であった「内裏」…―の建物を移築改装したと伝えられる…平屋のような御殿の建物に上の層を加えたということのようだ…
↓仏殿は、国内では少し珍しいらしいが、現在・過去・未来を表す「三世仏」という形式になった3体の仏像が安置されている場であるという…泉涌寺の“本堂”ということになる。
↑1668(寛文8)年に徳川家綱(江戸幕府の4代将軍)によって再建が果たされた建物ということだ…
↓仏殿を横の側、斜めの側から視ると、屋根の感じが面白い…
↑2つの屋根を載せた多層の建物に見えるが、低い側は「裳階」と呼ばれる屋根ではない壁に付けられる庇状の構造物で、1層の建物になっているのだそうだ…
こういうような「一寸視る…」という程度でも、なかなかに見応えが在る建物が方々に溢れている京都…何度でも訪ねる価値が在るように思う…
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