↑殊に初めて口にする酒の場合、最近はこのタンブラーに注いでそのままストレートに頂いてしまう場合が多い…
↓沖縄県から届いた代物である…
過日<37度>を愉しんだ経過も在るが、こちらは<25度>である。
琉球王国時代には王国政府が贈答品や賓客の歓待に用いるようなモノ、上流階級の飲物で、製造も厳しく統制されており、材料も米を専らとする関係で「庶民が愛する酒」という程でもなかった泡盛に対し、「米以外のモノ」を利用する酒造りが起こったという。主に芋を利用したことから「芋酒(イムゲー)」と呼ばれたそうだ。
明治期以降、「芋酒(イムゲー)」はかなり盛んに造られていたというが、酒税の規則が整って酒造というモノが統制され、酒類の自家製造が原則禁止となる明治時代末から大正時代になると、沖縄県での「芋酒(イムゲー)」の製造は殆ど途絶えてしまったのだという。
↓そういう「芋酒(イムゲー)」だが、沖縄県内の酒造会社が再現を試み、100年もの沈黙を破って登場したのだ!
米麹と芋を合わせて醪を作れば「芋の本格焼酎」となるが、「芋酒(イムゲー)」の場合には更に黒糖を加えて発酵を進め、そうやって出来上がったモノを蒸留する関係で「焼酎」という定義から外れてしまう。故に「スピリッツ」という分類になるのだそうだ…
製品化を目指してモノを造っていた中、試飲した関係者は「昔の人達はこんなに美味い酒を?!」と驚いたらしいが…これは「なるほど!」という美味さに溢れている。<37度>に対し、この<25度>を口にしてみると、所謂<赤○○>という系統―沖縄県の甘藷は「紅芋」とも呼ばれ、<赤○○>に使われるような感じの、赤味を帯びたモノである…その沖縄の芋で焼酎を造る試みという例も実は在る…―の焼酎をもう少しスッキリとさせたような感、「適度で心地好い“当たり”」で材料由来の諸要素が口の中に拡がる感だ。
↓なかなかに好い感じのモノに巡り合えたと、嬉々としている昨今だ…
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