<ブッシュミルズ>と聞けば、以前に愉しく読んで英国の小説に登場した劇中人物達の中に好んでこれを呑む人物が在ったことを思い起こすのだが…極近所の店で偶々求めて頂いてみて、「非常にスッキリしていて呑み易い」と気に入ってしまい、直ぐに1本が空になり、続けて別なボトルを求めてしまう程だった…
↓その<ブッシュミルズ>の蒸留所が世に送り出す、もう一つの代表的なモノ…<ブラックブッシュ>だ…
↓ボトルのキャップに蒸留装置のイメージの浮彫が入っているが、その脇に「1608」という数字…日本史で言えば「江戸時代の初期」の「徳川家康が“大御所”と称していたような頃」に起こったとされる、伝統の蒸留所がこの<ブラックブッシュ>を送り出している…
↓スコッチウィスキーに見受けられるように、材料を燻すという工程を経ずに“醪”を用意して、<ブッシュミルズ>の流儀で丁寧に蒸留を施す…
↑この<ブラックブッシュ>は、<ブッシュミルズ>に比して、モルト系原酒の比率が高く、原酒の熟成期間が長いというモノであるらしい…
↓<ブラックブッシュ>もスッキリしているが、<ブッシュミルズ>に比して、モルト系原酒の「味の深み」というような具合のモノが前面に出ているような気がした…
麦芽を発酵させて蒸留したモノを熟成…スッキリした感じのモノをストレートで味わうのが気に入っているのだが…“公約数的”な、苦味が少し前面に出ているような感の熱い珈琲に、この<ブラックブッシュ>を―適当に目分量という、荒っぽいやり方で恐縮ながら…―垂らして「所謂<アイリッシュコーヒー>のような…」という具合にして頂くのも、なかなかに好かった。
スコッチウィスキー等の独特な癖が然程強くないアイリッシュウィスキーのスッキリした感じは「麦の本格焼酎」に何処となく通じるというような気がしないでもないが…それでもこの「伝統!!」の<ブッシュミルズ>の系譜の銘酒は、輝きを放っていると思う…
↓また「好いモノ…」に出会うことが叶った…
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