大正駅に近い辺り、阪神なんば線のドーム前駅は更に近いという宿での滞在は今晩までである。明朝に離れるのだが…「何時でも御休み頂いて構いません…」の態勢に、早めな時間帯から入ってしまった…とりあえず寛いでいる…
前日は酷く深く眠って、気付くと日付が改まっていたという感で迎えた日である。
「訳が判らない程度に“深く”?」という程度に眠ったような気もする。深夜に起き出し、以降は身体を休めるか、起き出すかを繰り返していた。或いは「出先の宿ではよく在る…」というような具合かも知れない…
昨日、根来寺や朝護孫子寺を訪ねた後に思った…山に開いたというような名刹を訪ねてみるというようなことは「えい!やっ!」と勢いを加えて「この機会だ!行ってしまえ!」と動いてみなければ、多分相当長期に亘って訪問機会等は設けることが叶わないであろう…
根来寺は大阪府最南部と和歌山県北東部との間の山に在る…朝護孫子寺は急峻な信貴山を上るように開いた道に踏み入るような場所に在る…そういうことなら?かの高野山の金剛峯寺というのも、標高900m近い山の上に「宗教都市」という感で開かれて、営々と営みが続く場所で、「地図上で街と金剛峯寺を直線で結ぶ距離」の何倍もの「山に築かれた回り道」を進んで訪ねるということになり、意外に訪ね悪いかもしれない。
昨日の午後、信貴山から宿へ引揚げる途中、思い付いて南海のなんば駅に立寄った。なんば・高野山を往復する乗車券と、高野山でのバスの1日乗車券とがセットになったモノが在ると聞き及んでいたので、それを求めたのだった…
「高野山を訪ねる」となれば、事前に慎重に計画を練って、1泊か2泊かの時間を取って出掛けるべきなのかもしれないが…「片道2時間前後?根来や信貴山を想えば、列車の本数は多い感じ…楽に日帰りも可能であろう…」と、無計画に「とにかく訪ねたいのだ!」と出掛けることにした…
「とにかくも早く現場に着いて…後は何とでも…」と早朝の暗い時間帯、早速に阪神なんば線で大阪難波駅に出て、南海のなんば駅から6時に出る列車に乗込んだ。“急行”は途中の堺東駅に直ぐに着いたが…少し先の百舌鳥八幡駅で「人身事故…」とのことで、列車は堺東・なんば間の折り返し運転というようなことになってしまった…
「或いはなんば駅へ引揚げて、明日にでも改めて?」と思わないでもなかったが、駅員さんによれば「“人身事故”は、通例では1時間から1時間半で運転が再開になって、暫くはダイヤが乱れるものの、やがて復旧」ということらしい。ゆったり座っている場所も見当たらないので、改札を一寸出て、駅周辺で過ごすこととした。駅前にネットカフェが在った。南海電車の運行情報を随時視て、ゆったりと過ごしていた。午前8時を少し過ぎた頃に「電車が止まっています」から「電車の運行が乱れています」に切り替わったので、ネットカフェを出て駅に向かい、「事故で列車が停まってしまったので外で待っていた」と切符を駅員さんに見せながら申し出た。そして無事に列車に乗った…
なんば・堺東間から、列車が停まった区間や、その先の高野山へ向かうという人が「溜ってしまっていた」という感じで、高野山へ向かう列車は少し混み合った…
大阪府を斜めに南下するような感じで和歌山県内の橋本駅に着くと、高野山を上る区間になる。その区間の最後はケーブルカーに乗換えるようになっている。ケーブルカーが山を上り始めて少しすると、辺りに「白」が目立った。雪が些か降ったようだった。
積雪は少し在ったが、天候が好転していて、雪は融ける過程に在った。屋根の上で凍り固まったような雪の塊、実質的に氷塊が派手な音を立てて、軒から歩道に落ちる様子も見受けられ、通行人が「危なかった…」とか「怖い…」と驚く様子も見受けられた。
実際には「大規模な寺院或いは寺院群が形成された場所に町が起こって…」ということなのかもしれないが、何か「街そのものが寺になってしまっている…」というように感じないでもないような独特の様子が見受けられた…
高野山訪問関係のことは、追って色々と纏めてみたい…
昼食には遅過ぎる午後3時前に宿に引揚げ、実は昼から営業している、馴染みになった「沖縄酒場」を訪ねて「遅過ぎなランチ兼早過ぎなディナー」を愉しんだ。そしてその足で大正区内を散策だ…
徒歩ではやや遠目な、<千歳橋>という巨大な、そして歩行者も歩くことが出来るという橋梁を眺めて渡ってみるなどした。そこから、路線バスを利用して宿の傍に引揚げた訳だ…
こんな具合の「全くの随意…」という過ごし方は好い…かなりの距離を歩き廻ってしまった感なのだが…とりあえずは寛いで回復を図る…
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