↓建仁寺を訪ねてみた際に花見小路を歩き、これを眼に留めた…
↑古くからの建物が連なる“歴史的景観”というような場所に、こういう古くからの形である郵便ポストは酷く似合う。台座も含めて「年季が入っている?」というように見える。かなり古くから、ここに設置されて使用されているように見受けられた…
「火廼要慎」とポストの脇の建物に掲出されている。「やや見慣れない?」という感の字だ。
「火廼要慎」は「ひのようじん」と読むそうだ。「火の用心」に他ならないが、「火廼ち慎重を要する」という意味で「火廼要慎」となったそうだ。
京都の愛宕山の山上に鎮座し、防火、鎮火の神でもある雷神が祀られている愛宕神社ではこの「火廼要慎」という御札を授与しているという。京都の、「火を扱う仕事」に他ならない飲食店で、この「火廼要慎」の御札は広く普及しているという。それを踏まえてここにも掲出されているのであろう。
そういう伝統を踏まえたモノの脇で、丸型ポストそのものに「i」という「インフォメーション」のマークが着いた、京都市と日本郵便とによる「御報せ」が貼り付けられている。様々な問い合わせに関して「スマートフォンでQRコードを読み込んで各種案内をご利用下さい」という具合になっている。国内外の旅行者が多く通るような場所の「イマドキ」らしい感じだ…
これを視て「新旧織り交ざって、永く営みが続いている京都“らしい”…」と思っていた。
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