中山寺(なかやまでら)…(2020.12.21)

↓「私鉄沿線の然程規模が大きくない商店街」という印象の「参道」を抜ける、或いはその「参道」を歩いている気分の中でこういうモノが眼前に現れる…
21-12-2020 (3rd)(visiting 'Nakayama-dera Temple' (8)
↑「中山さん」と親しまれているという中山寺(なかやまでら)の門で、なかなかに賑わっていた…

↓中山寺の境内は「段々状態」で拡がっていて、門を潜って入り込むと階段が設えられている…
21-12-2020 (3rd)(visiting 'Nakayama-dera Temple' (13)

↓新旧様々な建物が林立する「絢爛な伽藍」という感だった…
21-12-2020 (3rd)(visiting 'Nakayama-dera Temple' (17)

↓立派な本堂の辺りは多くの参拝者で溢れていた…本堂のディーテールに何となく眼が向いた…
21-12-2020 (3rd)(visiting 'Nakayama-dera Temple' (19)

↓訪ねた時には僧侶の皆さんが読経をしているところで、その声が朗々と辺りに響いていた…
21-12-2020 (3rd)(visiting 'Nakayama-dera Temple' (20)

「聖徳太子が開いた」という寺伝が在るという中山寺は相当な古い歴史を誇る…寺は「安産祈願」の霊場として皇族や貴族、源頼朝などの武家、庶民より深い信仰を集めたというが、現在にもそれが受継がれている様子だ。集まっていた参拝者は、安産の御守の授与を受ける若い御夫妻が多く、更に「無事に子宝に恵まれ…」という報告の御参りと見受けられる、小さな子どもと両親に祖父母と見受けられる家族連れの姿も多かった…

「永い歴史」ということは、「災害や戦乱で建物が損なわれた」という経過も多々在ることと半ば同義のように思うのだが、中山寺もそうした例に洩れない…

↓しかしながら、比較的近年にも伽藍の建物は新たに建てられている。画の<青龍塔>と名付けられた五重塔もそうした新しい建物の一つだ…
21-12-2020 (3rd)(visiting 'Nakayama-dera Temple' (21)

↓朗々と響いた読経…不慣れな雰囲気を訝って泣いている乳幼児の声…多数の参拝者が集まっているざわめき…普通な真摯な信心が渦を成しているような気配が辺りに溢れているような気もした…
21-12-2020 (3rd)(visiting 'Nakayama-dera Temple' (27)

この中山寺も阪急の沿線だが、記事に掲出した門へ続く商店街(参道)が始まる辺りに在る駅は<中山観音>という…

観音様を祀る本堂でも、他の何でも構わないと思うのだが、「祈り」の本質の一つは「様々なモノを次世代へ受継いで行きたい…」ということなのかもしれない。「安産祈願」とは、正しくそういうものであろう…

そんなことを想いながら、中山寺を辞去した…

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