札幌に在って、時間が許すのであれば、「路面電車に乗って沿線を動き回りながら路面電車を眺める」というような一時を過ごしてみたいと思うことが在る…
↓天候にも恵まれたと思いながら、その「路面電車に乗って沿線を動き回りながら路面電車を眺める」というような一時を過ごしていて、幌南小学校前停留所に在った…
↓少し変わった外観の車輛がやって来た…<M101>である。
<M101>は1961年に登場した。現在でも走っている車輛にもう1輛の自走不可の車輛を連結した形のモノとして登場し、混み合う時間帯を中心に運用されていた。
<M101>は、混み合わない時間帯には連結されていた車輛を切り離すことも出来たが、切り離した側が集電装置を付けていない自走不可なモノで、更に切り離しと連結に手間も要するので、連結された状態が殆どであったという。更に“連結”と言っても2つの車輛の間が往来出来るのでもなく、運賃の支払いを受けるようなことで、乗務員を連結された側の車輛にも配する必要が在り、結果的に色々な意味で使い悪いということになった。そういう訳で、同型の車輛は製造されずに終始したようだ…
1970年に至り、連結される側の車輛は廃車になり、<M101>の側はワンマン運行用の改装が施されて現在に至っているのである…
↓<M101>の車内でこういうモノが見受けられる…
↑自身でも大変に愉しく観た想い出が在る映画『探偵はBARにいる』でこの車輛が登場している。主演した大泉洋のサインが在った…映画『探偵はBARにいる』でこの車輛は、主人公の“探偵”が関係者に事情を尋ねるべく出掛ける場面で、“探偵”が乗車しているのだ…
↓電車事業所前停留所に着いて下車した…
↑1990年前後から、札幌の路面電車は「STカラー」と呼ばれる明るめな緑を基礎にした外観、または広告となっているのだが、<M101>は「嘗ての標準的な塗装」がそのままとなっている…
↓暫く様子を視ていると<M101>は発車した…
↓反対側の軌道にも、随分と以前からの形状を留めている車輛が走っていた…
↓もう“還暦”という車輛であるが、永く活躍し続けて欲しいものだ…
一寸気に入っている「往年の雰囲気を色濃く伝える車輛」なので、<M101>に出くわして乗車すると、少しだけ嬉しくなる…
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