聞けば、東京では現在の地下鉄路線やバス路線の多くが嘗ては“都電”の路線であったのだという。都内に網の目のように併用軌道や専用軌道が張巡らされて、電車が行き交っていたということになる。
その“都電”は、現在では<東京さくらトラム>という愛称を冠せられた荒川線が残るのみである。その起点・終着になっている早稲田停留所の辺りに至り、「一寸乗車してみよう…」と思い付いた…
↓停留所に着けば、折良く電車が待機中であったので近付いた…
<8901>…2015(平成27)年に登場したという8900形の1輛だ。最初に登場した<8901>を含む2輛がオレンジ、次の2輛がブルー、次の2輛がローズピンク、次の2輛がイエローと各々に鮮やかな塗色が施されているのだそうだ。
都電は専用軌道の箇所が多く、「路面」になる併用軌道は割合が低いように見受けられる。乗降を行う場所は大半が専用軌道箇所辺りなので、乗降のためにホームのようなモノを確り設けられるので、近年方々で見受けられる工夫を凝らした“低床型”ということではなくても、特段に段差が無い状態で乗降は誰でも楽に出来るような感じになっている…
画は後尾側だが、乗車時には前の乗務員(運転士)が居る側から入り、その時点で運賃を支払う。“均一運賃”なので、それが合理的である訳だ。
未だ真新しい感じもする車輛に乗込み、見覚えが在るような、大きく変わって初めての場所と大差が無いような、色々と感じるモノが多い車窓を眺めながら、暫し「極短い都電の旅」を愉しんだ…
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