<1401>…:往年の名古屋の路面電車(2020.12.25)

他所の地方へふらりと立寄り、「こういうモノがこういう場所に在る」ということを事前に知らずに、本当に偶々で興味が在るモノに出くわすと酷く嬉しく、記憶に残るというものだ…

↓本当に「期せずして…」という形で、名古屋でこういうモノを見掛けた…
25-12-2020 (part 3) (at Nagoya)  (40)
↑現在の名古屋では路面電車の運行は見受けられないが、嘗ては大活躍していたと聞く…そんな往年の路面電車がさり気なく展示されていた…

大須観音を訪ね、「名古屋総鎮守」の若宮八幡社へ歩き、「辺りを適当に歩き廻れば地下鉄駅に行き当たるであろうか?」と動き続けてみた…名古屋駅のロッカーに預けた荷物を引き取って、宿に向かってみるというのが程好いかもしれない時間帯だと思っていたのだった。

そうやって動いていれば、“科学館”なる施設が建っている公園のような場所に行き当たり、「あそこの施設の入口辺りで、一寸様子を視れば、最寄りの地下鉄駅が判る…であろう…」という程度に思って辺りを眺めながら進んだ…

↓そしてその“科学館”なる施設の手前に「停車」の路面電車だ…
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↑停留所の設えをしているので「停車」と表現したくなったが、“静態保存”の展示という体裁である…

<1401>というのは「1400型電車」と呼ばれた、名古屋で長く活躍した型の1輛である。1936(昭和11)年に初めて登場し、ワンマン運行対応の改修も入ったと見受けられるが、1974(昭和49)年に名古屋の路面電車が廃止となってしまうまで動いていたのだという。「1400型電車」は全部で75輛も製造されたそうだ。更に、後続する各型の基礎にもなった、名古屋の路面電車の屋台骨を支え続けたような車輛である…

↓1936(昭和11)年当時に流行った「流線形」も取り入れたデザインであるというのだが、何か美しい形だと思った…
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勿論、動き回っている路面電車を眺めて乗車するというのが愉しいのだが、こういうような嘗て活躍した車輛の展示を眺めるのも悪くはない。それにしても、本当に期せずして<1401>に出遭ったのは嬉しい出来事だった…

この後…最寄りの地下鉄駅が伏見駅であると聞いて、そこへ向かったのだが、大須観音を振り出しに辺りをグルグルと廻ったような形になった…

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