雪の“境界”…:「高野山ケーブル」こと「南海鋼索線」(2020.12.20)

「高野山を訪ねる」となれば、南海の列車で和歌山県の橋本駅を経て極楽橋駅に至り、そこから先はケーブルカーで高野山駅で、以降はバスを利用することになる。

その経路で金剛峰寺の本坊壇上伽藍(大伽藍)を訪ねてみた。

そして引揚げるに際して、同じ経路を逆に辿った…

↓このケーブルカーで、高野山駅から極楽橋駅へ下りる…
20-12-2020 Visiting 'Koya-san' vol01 (58)

ケーブルカーが走る区間の延長は800m程度で、高野山駅(標高867m)と極楽橋駅(539m)との高低差は328mで、29度にもなる急斜面を往来している。

↓ケーブルカーは雪が残る軌道を慎重に下り始めた…
20-12-2020 Visiting 'Koya-san' vol02 (2)

↓少し緩やかなカーブを描くように軌道が敷設されていた…
20-12-2020 Visiting 'Koya-san' vol02 (7)

往路は、「事故による列車運行の乱れ」から運行再開されたばかりで、乗客が些か集中し、ケーブルカーの車窓を眺め易い状態とは言い難かった。が、復路は悠然と眺めるゆとりが在った訳だ…

↓上るケーブルカーと行違うようになっている辺りで、積雪が少なくなっていた…往路でも「下りて来るケーブルカーと行違った?」という辺りで「辺りが?白く?」と少し驚いたのだが、この行違いの辺りが積雪の“境界”となっていたようだ…
20-12-2020 Visiting 'Koya-san' vol02 (9)

↓正面が見える辺りに陣取って、こういう様子を眺めるのは存外に愉しい…
20-12-2020 Visiting 'Koya-san' vol02 (11)

↓いよいよ2輌のケーブルカーが行違う…
20-12-2020 Visiting 'Koya-san' vol02 (12)
↑見えている上っている車輌は<N11>のナンバーが見える。乗っている下っている車輌は<N12>だ。これらの車輌は2019年3月に登場したばかりの新しいモノということだ…

↓行違いを行う場所の先で、ハッキリと積雪が消えている…
20-12-2020 Visiting 'Koya-san' vol02 (14)

↓積雪が無い区間に入って行く…
20-12-2020 Visiting 'Koya-san' vol02 (16)

↓下側、極楽橋駅の出入口が見えて来た…
20-12-2020 Visiting 'Koya-san' vol02 (21)

↓こういう眺めが少し面白い…
20-12-2020 Visiting 'Koya-san' vol02 (24)

↓間もなく到着である…5分間程度の運行時間だ…
20-12-2020 Visiting 'Koya-san' vol02 (26)

このケーブルカーは高野山の上に広がる「一寸した町」の様相を呈している辺りと、山の半ばのような辺りとを往来している。上側は900mに近いような、やや高い標高で、積雪というような様子が下側とは少し違うようだ。そういう異なる様子の“境界”を越えながら動くのが少し面白かった…

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