高野山は、何か「小さな町に大きな寺が立地し、方々に関係施設が建っている」というのか、「寺の関係施設が沢山在る場所が“町”と称し始めた」というのか、少し不思議な雰囲気が在ると思った。
金剛峯寺の本坊や壇上伽藍(大伽藍)を眺め、「なかなかに雰囲気が好かった…」と思いながら、その「街の中に寺」とも「寺が街と称している」ともつかないような辺りを歩いた。色々なモノが売られている商店も見受けられるので、そういう様子を眺めていた…
↓こういう幟を眼に留めた…そして足も停めた…
“般若湯”とは?仏教の寺で“酒”を指し示す隠語で、“般若湯”という語は「智恵の湧き出る湯」という程の意味であるそうだ…
高野山の金剛峯寺は、冬季にはなかなかに寒くなるような、標高900m近い山上に設けられている。そういう土地柄、弘法大師こと空海が「寒冷を凌ぐため温酒一杯これを許す」と僧達に告げたという言い伝えが在って、“般若湯”と称して「飽くまでも冷えた身体を少し温める」として酒が嗜まれた経過が在るのだそうだ…
そして眼に留めた<高野山般若湯>という幟であるが、これは和歌山県内の酒造会社の酒銘である。
↓こういう具合に箱に入って、幟を掲げた店で販売されていたので…求めてしまった…
↓訪ねてみて好い感じであった高野山のことを想いながら道中の宿で頂こうと、300ml入りの小さなボトルの<高野山般若湯>を求めた訳だ…
↓なかなかに好い感じの純米吟醸だった。やや甘いような気もした酒だった…
高野山で求めた<高野山般若湯>…大阪の宿へ持ち帰り、翌日に宝塚を経て京都へ至り、京都の宿で頂いてみたのだった…
「智恵の湧き出る湯」という意味の“般若湯”という寺の隠語がそのまま銘になっている酒…非常に思い出に残るモノとなった。
※ 幟は高野山で、酒瓶は京都の宿で各々撮っている。これは「高野山で求めた思い出の品」の件なので、記事は「和歌山県」のカテゴリに分類する。
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