「事の起こり」が、やや煩雑と言えるかもしれないが…
豪州に知人が在る。ネット上のやり取りが在り、先方の来日機会に稚内や札幌で実際に御会いした経過も在った。その後も思い出したような連絡は絶えず、過日も年末年始の“時候の挨拶”の延長のようにやり取りが在ったばかりだった。
その知人から連絡が入った。「稚内港というのは冬季に凍るものだっただろうか?!」ということであった。
“日本ファン”を自認し、「叶うことなら、移り住んでも…」と言う場合さえ在る知人は、日本国内各地を色々な季節に訪ねていて、冬の北海道に滞在した経過も在る。冬に稚内に現れて御会いしたということも在った…そんな知人は、北海道内のテレビ局等がウェブ上に出している様々な写真を色々と眺め、「昨今の事情…」の故に随意に旅行に出ることもままならない中、「想い出の北海道は、この時季、どんな按配か?」と、多分現在は“夏”である地元で“冬”を想い出して振り返っていたのであろう。
「稚内港というのは冬季に凍るものだっただろうか?!」と訪ねる知人は、稚内市開基百年記念塔にでも据えられたと思しきカメラで撮った稚内港の写真を示す。沿岸部の海水の部分が、確かに一定程度凍って白くなっていた…
問いに応え、「氷点下10℃前後に冷え込んだ感じが少し続くと、港の一部水域で水面が凍る場合も在る。が…珍しいと思う。最近は“珍しい”という程度に冷えてはいた」と連絡した。「なるほど!氷点下10℃ともなれば、少し広い範囲で水が凍るような、なかなかの寒さであろう…」と先方は得心していた。
そんなやり取りを通じて、「そう言えば、“凍った海”というのは稀かもしれない…一寸、視に行く?」と思い付いた…
「行く」と言っても、日頃から船や海や空を眺めに出てみる「極々短い散策」の範囲だ。しかし、吹き溜まった雪に行く手を阻まれ、そこを強引に突き進むような、何処となく「一寸した探検…」のような風情さえ漂う中で、港の海面を望む辺りに出てみたのだ…
↓防波堤に囲まれた水域、沿岸寄りの海面が凍ってしまっている…「余り視ない…」という様子だ…
↓沖は氷の影響が無い訳で、フェリーは普通に出航の準備に勤しんでいた…埠頭の上には吹き溜まった雪が多く見受けられる…(こういう程度の吹き溜まりを強引に踏み分けてこの辺りに至った…)
↓こちら側の、稚内港北防波堤ドームが視える側も海面が凍っていた…
「少しだけ気温が上昇?」という噂も出ていた中、確り凍った様子を強引に眺めてみた。氷点下の気温でも<X-Pro2>や装着した1<XF16mmF2.8>は問題なく動き、氷の質感を確り記録してくれた訳だ…
今季は“低温傾向”で、少し変わった様子が視られた…
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