地元に在っても、出先に在っても「思い付き…」というように辺りを散策してみるようなことをすることを好む…
殊に奈良のような、近年に何度も滞在している経過が在る場所であれば、「あの辺りを少々…」という具合に「考えを巡らせ易い」という面も在るので、そういう散策が「愉しみ…」ということにもなる…
↓興福寺を訪ねてみた…東金堂と五重塔が視える辺りの様子が、酷く好いと思った…
↑有料拝観ということになっている場所が開くまでに間が在る早朝でも、色々な建物が在る境内を歩き廻って通り抜けることは出来る…
↓考えてみれば“クリスマスイブ”であった日の朝だったが、冬至の少し後で日出時刻はやや遅い。そういう中で、五重塔辺りの空が面白い感じになることを期待したが…どうということもない、些か雲が多めと見受けられた朝だった…
↑この五重塔は何度眺めても美しいと思う…興福寺の伽藍は、損われ、再建されを繰り返していて、五重塔もその例に漏れない…現在の塔は1426(応永33)年頃、室町時代に再建されたものであるという…
↓南円堂の側にも歩を進めてみた…
↑南円堂の独特な形状が好いと視る都度に思う…建物は1789(寛政元)年の「4回目の再建」のモノであるという…
↓南円堂の裏のような辺りに、やや地味ではあるが、三重塔も在る…1180(治承4)年に焼失してから比較的早く再建されたと伝えられ、興福寺境内に現存する中では最古の部類な建物ということだ…
↑何度も興福寺境内を歩き廻ってはいたが…この三重塔の傍に寄って眺めたのは、初めてであったかもしれない…
一頻り興福寺境内を歩き…商店街で既に開店していたドーナツ店に寄って一息入れてから、近鉄奈良駅へ向かってその日の動きを開始した訳である…
この興福寺散策のような、「境内の中に永い歴史が横たわっている」というような場所を歩くのは愉しい。そしてそういう場所を「1日の準備運動のように少しばかり歩く…」というようなことは、なかなかに贅沢かもしれない。そしてなかなかに心地好い感じだ…
この記事へのコメント
ライカ
早朝の興福寺境内界隈は流石に閑散と静まり返っていますね。
南円堂裏の三重塔はなかなかのレアです。観光客で行かれる方は少ないです。
先日、南円堂へ行き何時もの様に「撫で仏」を撫でようとすると「疫病のため禁止」となっており唖然となりました。
「仏は一体何の為にあるのか?」と…
Charlie
こんばんは!
興福寺の「三重塔」に関しては、猿沢駅手前の道路から少し先端側が覗いているのを視たことが在って、気になっていました。今般は「南円堂の裏で近付くことも出来る…」と気付いて近寄り、写真に収めてみました。聞けば、現存する興福寺の建物の中では最も古いらしいので、ここで写真を御紹介出来て善かったと思います。
最近は“事情”の故に寺社でも色々と在るようで…何か複雑な想いが込み上がる感です。世の中で「困った…」という状況下で、心の安寧を得るというのが、古くからの神仏なのだとも思うのですが…
それはそれとして、早朝の静かな興福寺はなかなかに好かったので、また寄りたいものです…