「バス停から歩いて10分か15分か…」というような範囲の場所を訪ねる。どうということもない…と言うよりも、自身の頭の中では「他地域の興味深そうな場所を訪ねてみる」ということは「列車や路線バスを利用し、最寄駅や最寄停留所から少々歩く」ということに他ならないのだ。
根来寺は、真言宗の教学の経過では「新義真言宗」と呼ばれる流れを起こした寺だが、或る種の「“大名”の興亡」というような経過も辿った。戦国時代辺りの根来寺は紀州北部で大変に大きな力を持ち、鉄砲隊まで在る侮り難い僧兵を軸とした軍勢まで擁するようになっていたが、やがて豊臣政権との戦いに敗れてしまった。そして荒廃したことから、教学に関する活動を再開して続けようとした人達が京都に智積院を起こすというようなことも在ったのだが、根来寺は活動を継続して現在に至っていて、豊臣政権との抗争に際しての戦禍を免れた貴重な建物等も伝わっているのだ。
そんな興味深い場所へ、列車とバスで訪れるのは非常に好いのだが…
↓この「根来寺へ歩いて10分か15分か…」という停留所と、大阪と和歌山とを結ぶJRの駅との間を往来するのが少々手間取る…バスの運行本数が少ないのだ…
根来寺を訪ねた後、街の図書館の前に設けられたバス停でやや長く待つことになった…
↓やや運行本数が少ないバス路線…タイミングが少しズレると、待ち時間がやや延びてしまうことは免れ悪い…
↓バスがやって来た…
↓車長が短い、何やら「マイクロバス?」というような趣のバスだ…
運行会社は<和歌山バス那賀>という会社だ。「和歌山バス」の後に「那賀(なが)」が付されている…南海電鉄の資本で、和歌山バスの子会社ということになるのだそうだ…1991(平成3)年に和歌山バスの地域分割子会社として那賀営業所及びその管轄路線を分割化して発足したのだという。
この<和歌山バス那賀>の路線だが、ICカード乗車券が2020年4月から利用可能となったそうだ。実際、方々で利用しているICOCAで乗車した。均一料金ではない路線バスなので「乗車時にICカード乗車券を機器にタッチし、下車時にも機器にタッチする」という方式で利用する…
この「マイクロバス?」というような趣のバスに20分程度乗車でJRの和泉砂川駅に至った。バスは「そこそこの乗客…」という感だった。駅へ行けば、列車で出掛ける人達が家族等の自家用車で駅まで送ってもらっているという様子を随分と見掛けた。「地方の街」は何処でもそういう感じなのか?
「マイクロバス?」というような趣のバスが多少不思議だが、乗車した範囲では、JRの和泉砂川駅周辺で「狭く曲がり角の多い道路」が見受けられ、逆にこの種の車輌でもなければ走行が難しいかもしれないという感だった…
こういう「独特な各地の感じ」に触れるような移動も面白いかもしれない…
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