小さな“屋根”が「物語る」というような感…(2021.02.03)

↓御近所で早朝に視掛けて足を停めた…
03-02-2021 early morning (11)
↑左は物置で、右は暖房等に用いる灯油を入れるタンクだ。建物の脇にこの種のモノが据えられているというのは別段に珍しくもない…

物置は、直ぐに使うでもないモノを容れているのであろうが、近づいて戸を開閉した様子が見受けられない。灯油のタンクは、給油をする場合にタンクローリーで灯油を運んで来る人が近付く筈だが、少なくとも数日はその必要が無く、辺りは「誰も近寄っていない…」という感じだ。

周囲が雪に埋まった感だが、物置と灯油タンクの“屋根”が少し面白い…

降った雪が堆く積もった感だが、こういう状態は氷点下1℃というような次元までの湿り気が多めな雪で、しかも「静かに天から地へ…」という具合に降らなければならない。

そういう具合に積もったと見受けられる雪が、少し右側に「はみ出す」というように変形している。それは、左から右へ少し強い風が吹き抜けていたためで、積もった雪が風で変形してしまっているのだ…

この物置と灯油タンクは海側から丘陵側へ、東西に延びる通に面して在る。左が海寄りで東側寄り、右が丘陵寄りで西側寄りある。東の海側からの少し強めな風の痕跡が、積雪に刻まれたということになる…

小さな“屋根”なのだが、一寸足を停めて眺めると、実に多くのことを物語っているということに思い至って面白かった…

この記事へのコメント

  • ライカ

    こんばんは!
    確かに良く観ると、屋根上の左右の形が違いますね。
    「物語っています!」
    普通なら見逃している何気無い景観をこうして
    切り撮るCharlieさんの感性は凄いと思います。

    他の早朝の吹雪の中の除雪車や防波堤ドームの横に激しく流れる様な雪の中の撮影は、気合いを入れてないと中々出来ないとつくづく思いました。
    この厳しい天候、気温の中、
    カメラ機材は大丈夫なものでしょうか?
    又、撮影スタイルもとても気になります。
    2021年02月05日 00:39
  • Charlie

    >ライカさん
    おはようございます!
    足早に少しばかり、時間にして15分か20分と思いますが、近隣を歩いて眼に留まった様子を写真に撮るというようなことが、近年は酷く愉しくなりました。この画の「積雪が後刻の強風で変形?」というような、通り過ぎてしまうばかりの様子こそ、撮ってみたいと思う場合が在ります。
    <X100F>や<X-Pro2>を氷点下の戸外に連れ出す訳ですが、「降っている雪に長く当たらないように…」と上着でさり気なく覆うように持つか、何となくバッグに容れて持ち歩くということをしていれば、引っ張り出して撮る場面では普通に作動します。<X-Pro2>は「耐寒=氷点下10℃」を謳っていて、<X100F>はその限りでもありません。が、北海道内やロシアのサハリンで氷点下10℃またはそれ以下でも写真は撮れます。
    デジタルカメラのような機器ですが、厳寒の中での耐性というよりも「雨水等で濡れる…」が“負担”のような気がします。古く、単三電池を容れるコンパクトデジカメを使ったような頃、0℃から氷点下2℃というような気温になると「忽ちに電池の電圧が低下して撮影不可に…」となった記憶は在ります。が、<X100F>や<X-Pro2>ではそういうことも無いです。
    戸外に出るような場面では、上下共に長袖のアンダーウェアを着ていますが、他はジーンズ穿きでパーカーや厚めな生地のワークシャツや何かで、特別な服装でもありません。そして防寒を意図した各種のジャケット類を着込んで、「防寒の基礎!」と考えている帽子は必須です。帽子はその時の気分で色々ですが。総じて「冬季、“寒い”が挨拶代わりのような感の日の関西の街で擦違う、普段着、カジュアルなスタイルの人」と然程変わらない外観のように思います。そして積雪が気になる場合、踝まで覆うタイプの靴は履きますね…そして手袋はとりあえず着用ですが、写真を撮る瞬間には一寸外す場合も在ります。
    最近は、「氷点下10℃前後」、「氷点下5℃前後」、「0℃を伺うような辺り」と“各カテゴリーの低温”を数日単位で行き交うような状況の当地です。これからも、気楽に出来る範囲で写真を色々と撮りたいと思います…
    2021年02月05日 06:38
  • ライカ

    こんばんは!
    詳しくお知らせ頂き、ありがとうございました。
    滅多に雪が降らない奈良県民にとって、こんな過酷な気象条件の中、どの様に撮影されているのかとても
    関心がありました。
    なるほど「防寒の基礎」が帽子ですか!
    それにしてもFUJIFILMのカメラはとても優秀ですね!
    でも「X100F」が防塵防滴でないのが残念ですね。

    2021年02月06日 00:59
  • Charlie

    >ライカさん
    おはようございます。
    サラッと「氷点下10℃」とか「降雪がその後に…」と綴って、撮った写真を使って記事を出していますが、当地のような場所でこの時季の様子を経験したことが無ければ、「どんなことをして?」という場合も在ると思います。そして、そういう御尋ねを頂いて、御応えというのは、何となく興味深くもあります。
    自身では、防寒の基礎は帽子だと思っていますが、北海道では必ずしも主流な考え方でもないかもしれません。フードが付いた上着を着て、雪が降っているとか、気温が低いという時にフードを被るような感じがポピュラーなのかもしれませんね。
    「防寒の基礎=帽子」という説は、寧ろ「ロシアの流儀」でしょうね。冬季にサハリンを訪ねた知人が在って、関係者に空港に迎えに来て頂いたそうです。「無事に着いて善かった。では行こう!」と迎えに来てくれた方と戸外に出て、不意に「君?帽子?」と尋ねられ「被っていなかった…」と応じれば「ダメじゃない…」という反応だったといいます。迎えに来たロシアの人は、件の知人が屋内で脱いでいた帽子を忘れたか落としたと心配した訳です。寒さが厳しい地域では、とりあえず寒い時季は帽子なのですね…
    で、私は何となく「ロシアの流儀」にも親しんでいて、他方で随分と以前からキャップ着用を好むということも在り、帽子を「防寒の基礎」と考えるのです。寒い時季には、本当に「一寸その辺…」でも帽子を被って出ますよ。
    これからも、こんな「冬の様子」も取り上げてみたいと思います。
    2021年02月06日 05:51