日頃から「紙幣だけを容れる財布」と「小銭入れ」とを持ち歩く。
と言うのも、「千円紙幣を何枚か…」という程度の現金を持ち、細かい支払をドンドン千円紙幣で済ませ、釣銭の硬貨は小銭入れに貯めるというのが、随分以前からの自身の慣例であるからだ。
時には小銭入れが「如何にかなる?!!」という程度に硬貨が溢れてしまうが、そういう場合は硬貨入金を受け付けているATMを利用する。さもなければ、食事を摂る店に寄った場合に、御店の方が取り込んでいるでもなく、支払の順番待ちが生じているでもない状況下で、請求額分丁度の硬貨をズラリと並べて支払い、序でに「釣りは…要らねぇぜ…」とふざけてしまう…
そういう訳で何となく硬貨を手にする場面は少なくない。時々、何となくその硬貨を手にして眺める場合が無いでもない。
↓こういうモノが何処からか紛れ込んでいて、「少し面白い!」と思って、小銭入れの隅に暫し残している…
↑過日<令和元年>や<平成三十年>の500円硬貨を眼に留めたということも在ったが、それとはデザインが少々異なっていることに気付き、何となく眺めると<昭和五十八年>に驚いた訳だ。
この<昭和五十八年>という刻印の500円硬貨は、明らかに近年の500円硬貨に見受けられるデザインになる「以前!」のモノだ。店での支払いに使用しても差し支えないが、自販機やATMの一部では使えない場合が在るかもしれない…
昭和58年と言えば?1983年で38年前ということになる…
過日、少し愉しく観た旧い特撮ドラマが1984年の作品であったことに思い至り、「アレよりも以前?!」と少し驚いた。想えば例えば「1ドル=200円以上」が普通であるような「異なる時代」だったのだ…
昭和58(1983)年の日本の首相はかの中曾根康弘で、現在では<エピソード6>と呼ばれる『スターウォーズ』の3本目の映画が登場していて、「アメリカ国外初のディズニー・テーマパーク」であるという<東京ディズニーランド>が開業している。加えて、かの<大韓航空機撃墜事件>が発生したのもこの年だ。
そんな時代に登場した500円硬貨が眼前に在る。
造幣局で製造され、何処かの銀行にでも送り込まれて、硬貨を使う誰かが両替して入手し、支払いや釣銭に使用されて色々な場所を動き回ったであろう500円硬貨だ。「何処を如何通過して手元に?とにかく長い長い旅をしたのであろう…」と思いながら見入ってしまった。
↓この硬貨の反対側はこういう感じになっている…
聞けば、遠くない将来に500円硬貨の新しいデザインのモノが登場するらしい。そうなれば、この<昭和五十八年>という刻印の500円硬貨のようなモノは、益々見掛ける機会も減るように思う。そう思って写真に収めてみたのだった…
この記事へのコメント
ライカ
「釣りは…要らねぇぜ…」よっ!太っ腹(笑)
確かに、たまにこんな古い硬貨が紛れこんでくる事が
ありますね〜
「長い長い旅をして…」手元に…は、共感しました!
多分、日本国中を旅したと想うと感慨深いです。
もしかしたら私の手中にもあったかも?!
面白いですね〜。
Charlie
拙文を愉しんで頂けたようで嬉しいです。ありがとうございます。
「少し懐かしいようなデザイン…」と手にした500円硬貨でした。眺めて、写真にまで撮ってみて、本当に「コインが辿った道程?」という程度に思いました。
一寸考えれば、例えば稚内で手元の硬貨を愛用の小銭入れに入れたままの状態で関西方面に移動し、関西方面で何かの支払にその硬貨を使う場面が在る訳ですが、そういうようなさり気ない動きで硬貨も長い旅をする訳です。関西方面で支払いに利用された硬貨は色々な人達の手を渡り歩き、何かの機会に他の地方へ動く訳です。
本当に、偶々手にした<昭和五十八年>の硬貨は、東京や奈良や他の場所に在ったライカさん御自身が手にしていたかもしれないモノである訳です。
そういうことを考えるのが面白いという旨の記事ではありますが…この少し古い500円硬貨は存外に画になるような気もしました。