「無い…!?」と慌てる場合も在るが、「在る…」という時には「何となく集まる…」というのが珈琲豆のような嗜好品かもしれない。
現在の拙宅には、大阪からやって来た<旭スペシャルブレンド>と広島からやって来た<寿屋クラシックブレンド>とが、直ぐに使えるように容器に移している状態で在る。
↓そこへ「頂きモノ」である…
↓2種類の珈琲豆を頂いた!有難い!
↓こちらに注目した…
↑<函館マイルドブレンド>というモノだ…
↓例によって、使い易いように容器に移す…
<函館マイルドブレンド>ということであるが、これは<函館美鈴>という珈琲店のブレンド豆である。
「昭和7(1932)年」―旭川の旭橋が竣工したような頃で、稚内港屋蓋式防波堤=稚内港北防波堤ドームが「工事中!」であったような頃だ…―に函館で<鈴木商店>という珈琲を扱う店が起こり、その店の流れを汲む会社が<函館美鈴>を名乗って現在も活動を続けている。創業の地である函館の他、北海道内各地や首都圏、仙台方面でも珈琲豆などの販売や喫茶店を営む等の活動を展開しているそうだ。
↓包装紙にその「昭和7(1932)年に函館で創業」という時代を想わせる、店舗のイラストが採用されている。
函館は1854年の所謂“開国”の後、最初に外国船が寄港するようになった港の一つだ。幕末期の揺れ動いた歴史の中、明治初年に旧幕府系の人達が五稜郭に拠って政府に抵抗したような頃にも外国船は目立っていたようだ。そういう土地である函館は、相対的に早くから珈琲が嗜まれていたかもしれない。そしてそういう土地柄故に<鈴木商店>という<函館美鈴>の前身も起業したのであろう。
↓前置きのような話しが長くなっているが、早速に必要量の豆を挽いて試飲した。
<函館美鈴>による店の一つが、実は稚内市内にも在る。<函館美鈴>による店の一部では、生豆を扱い、店舗内の焙煎機で焙煎して販売しているのだという。今般の<函館マイルドブレンド>も、そういう具合で、店内で焙煎された。少し変かもしれない言い方だが「鮮度が高い…」ということになろうか…
その「鮮度」が好い状態でもある<函館マイルドブレンド>は、「珈琲の味の諸要素が、何れも強く前面に出過ぎない、巧妙なバランス」になっているように思った。飲んでみた後の“後味”というのもスッキリしている。流石に老舗のブレンドだと思った。
暫くはこれ「も!」愉しむことが出来る訳だ…
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