<旧 板谷邸>…(2021.08.21)

「商都」として大変に栄えた経過が在る小樽には、様々な法人や個人が手掛けた趣向を凝らした建物が登場した経過が在り、そうしたものの一部が現在にも伝えられている。「一部」とは言っても一定の数になり、それらの中には文化財として大切にされているモノも少なくない。

小樽の街は「坂道が入組む」というような、些か不思議な様相の中で用地利用が進められて来た経過も在る。新旧様々な建物が、複雑な地形の中で見え隠れし、歩き廻るのが少し面白い。比較的近い他地域では、何となく函館が少し似ているかもしれない。国内のやや遠い場所では長崎がこういう雰囲気かもしれない。国外まで視野に入れると、米国のサンフランシスコやロシアのウラジオストクにも通じるような気がする。

↓そういうことも想いながら<水天宮>の辺りから「入組んだ坂道」に入り込めば、「比較的近年に手掛けられた建物?」という感のモノが眼前に姿を見せた。
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↓少し古い時代の趣向を凝らした建物も好いが、比較的近年の「現代の感覚でのスタイリッシュな建物」というモノも個人的には嫌いではない。そう思いながら、入組んだ坂道の隙間で建物を見上げた。
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↑そして「少し妙だ?」と訝しんだ…小樽では、少し古い時期の趣向を凝らした建物を文化財として大切に伝えようということで、その旨の“指定”を行い、指定を受けた建造物である旨を説く文章を記したプレートを掲げる場合が多々見受けられる。画のやや左側、電柱の陰にその文化財指定を示すプレートらしきモノが視えたのだ。「現代の感覚でのスタイリッシュな建物」という眼前の建物について、「余程の高名な建築家が?」とでも思った。

↓どうやら直ぐ傍に、成功した事業化が手掛けた邸宅の建物が在って、それが文化財に指定されているということを記したプレートが掲出されていたということが判った…
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↓こういうことになっていた…
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↑比較的新しい建物に囲まれ、食事や休養をする施設の一部として、古い時代の成功した事業化が手掛けた邸宅であった建物が利用されているようなのだ…

↓和式な邸宅と洋館とを連結したような、些か不思議な感じ…大正時代から昭和初期の独特な雰囲気が伝わるような気がする…
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↓“現代”の「使い易いように…」と整備された建物に囲まれるように“文化財”の和洋折衷な邸宅が在るという様子…これ自体が非常に興味深く、「更に時間が経過した未来」には「如何なっている?如何いうように伝えられている?」というようなことを想った…
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この辺りを、何となく通り過ぎただけであったことも在ったかもしれない。が、ゆったりと歩いてみて、こういう不思議な様子に気付いた。「歴史を誇る街」というような場所は殊更だが、街は「歩き廻る…」というのが好いと強く思った…

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