この「高野警察前」と初めて聞いた時に「“高野警察”とは?」と思った。随分と昔に『西部警察』というテレビドラマが在って、“西部署”という警察署の刑事達が「そこまでやる??」というアクションで活躍するドラマだったが…“高野警察”というのも、何かその種のテレビドラマの題名のような命名だと思った。
↓件のバス停の前にこういう建物が見受けられる…

↑酷く趣深い建物だが、よく見ると「警察」の紋章が建物に掲げられている。
↓入口が視える辺りに近付いた…

↑<和歌山県警察橋本警察署高野幹部交番>という正式名称が伺える呼称が掲げられていた。
日本の警察?都道府県毎に「〇〇県警察」を名乗る。東京都は「警視庁」を名乗る。その各県警の中で方々に警察署が配置される。そして各警察署の下に交番が設けられる。この原則は47都道府県の何処でも同じだ。
高野山を擁する高野町は、和歌山県警察橋本警察署の管轄地域である。橋本?山上に拡がる街から視れば麓の街ということになる。橋本・高野間は往来に時間も要することから出先の交番が設けられている。そして警察署に準じるような形で様々な業務を行うことから、階級の高い“幹部”の警察官を配置している。だから「幹部交番」と称しているのだ。敢えて「幹部交番」と号していなくても、階級の高い“幹部”の警察官を配置している交番は方々に、殊に大都市の繁華街等には見受けられるようだ。
高野山は静かであるようだが、それでも「警察が関わる仕事」は多岐に亘る筈で、この趣が在る建物も歴代関係者の間で受継がれて大切に使われているのであろう。そういう「社会を支える仕事に携わる皆さん」に対しては、気持ちの隅で何時も感謝の念を持っていたい…というようなことをこの「通称“高野警察”」の建物を視て思っていた。
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