「蟠龍庭」は「ばんりゅうてい」と読む。「蟠龍」とは「地上に蹲っていて、未だ昇天しない龍」を示すという。
↓これがその<蟠龍庭>と呼ばれる金剛峯寺の庭だ。
「高野山金剛峰寺」と言う場合、古くは「高野山の地そのもの」を漠然と示すような感だったが、明治期に本坊として機能していた場所の寺名としていて現在に至っている。現在の金剛峯寺は豊臣秀吉の発願で建てられたモノなので「五三桐」の紋を拝領している。そこでその「五三桐」と、もっと古くからの「三つ巴」の紋を並べて使っているのだという。
<蟠龍庭>はその金剛峯寺の建物の奥側―方角としては西寄りになるのだと思われる…―で建物を大きく囲むように作庭されている。
↓少し角度を変えた辺りから眺めることが出来た。
↓「横たわる2頭の龍が建物を囲むように…」という感じに石が配置されているのだという。
「弘法大師御入定1150年御遠忌」ということで1984年に手掛けられたのが<蟠龍庭>であるという。庭の石は弘法大師空海に所縁の四国各地から運び込まれたのだそうだ。
↓2340平米の広さで、この種の石庭としては最大級のモノであるという。
↑「青海波大雲海」というイメージで白砂を敷き詰めているということだ…
何か雄大で力強い感じもする石庭だった。そして好天に恵まれたこの日は、白砂の状態が好い感じなのだと思った。(風雨が強い中や雪の場合、手入れもし悪いかもしれない…)
この日は好天の中で高野山を訪ねられたことが酷く善かったと振り返っている…
この記事へのコメント
ライカ
京都の寺院に良く観られるよく手入れされた庭が
綺麗ですね。
参考になりました。一度訪ねてみます。
Charlie
この場所は相対的には非常に新しいですが、それでも35年経っていますから、知名度は高まっているのだと見受けられます。
京都辺りで視る石庭のようでもあるのですが、かなり広い感じで、一寸豪快ですよ!意外に面白い場所でした。一寸、御薦めです!