好い意味での“誤算”が重なる感…=運行日誌(2021.12.18)

大阪・京都間はJRの新快速で30分程度であると承知しているが、その両者の間を1日掛けて動いたというような感じになる。京都の宿に在る…

「お帰りなさいませ!」に迎えられた通天閣に近い宿で、昂り過ぎた気持ちの故か、逆に少し面倒かもしれない顛末を乗り越えて予定どおりに動いた安堵感が大き過ぎるのか、余り長く眠らないままに朝を迎えた。とりあえずは、やや多めなサラダと些かのソーセージに焼魚ではあるが、宿の朝食を頂いた。前夜は―日中にモノを食べていないような感じから唐突にだが…―確りと串カツを摘まんだ訳で、多めなサラダを朝食として摂るという位が好さそうだと思ったのである。

昨夜、宿にモノを置いた後、JRの快速にせよ、地下鉄にせよ「1駅間」である天王寺に一寸だけ出たのは、近鉄の大阪阿部野橋駅に寄りたかったからだ。<近鉄電車各駅 3日間全線フリー>を求めたかった。「御利用開始前日までに御求め願います」というルールなので、今日(12月18日)から使うモノを前日(12月17日)中に入手しておきたかった。3千円で、近鉄の「別途料金券」を求められない列車は全て乗車可能という代物だ。「別途料金券」を求められるなら、それを求めれば乗車可能である。これは利用経験も在って気に入っているので、今般は使うことにしたのだ。

<近鉄電車各駅 3日間全線フリー>を如何に使うか?(何れも宿から近いが)大阪難波駅か大阪阿部野橋駅に出て、そこを起点に何箇所か巡り、大阪、奈良、京都の近鉄沿線で宿を求めれば好い筈だ。余り寝ないで迎えたような早朝に宿の居室で少々考えていた…今宵の宿を求めようとした時、大阪、奈良、京都の近鉄沿線―多少逸れても構わないのだが…―であると、相対的に空室が多めで安価なように視えたのが京都だったのだ。

↓辿った経過だ…
動物園前→天王寺(大阪メトロ)
大阪阿部野橋→河内長野(近鉄)
河内長野駅前→天野山→河内長野駅前(南海バス)
河内長野→古市→当麻寺(近鉄)
当麻寺→橿原神宮前(近鉄)
橿原神宮前→京都(近鉄)(特急)

結果的に「バスの待ち時間」を要し、乗車時間もそこそこであったということが生じ、更に訪ねてみれば驚き呆れるばかりに見所が満載で、現地では事前に何となく思った時間の何倍かを過ごしたというのが生じた。朝8時前から動き始めたが、思い付いた特急列車で京都駅に着けば午後4時という状況であった。今日もまた、昼食と夕食とが兼用のようになってしまった…そこから宿まで少し歩いた。宿にに入って以降は、コンビニに飲物等を求めに出たが、基本的に居室で寛ぎ、「何時でも御休み頂いて結構です」という感じにしてしまった…

河内長野で訪ねたのは天野山金剛寺だ。南北朝時代の色々な経過や、「女人高野」と呼ばれていたような経過も在って、建築から仏像や著名人の書簡まで文化財が実に多い…ここが「バスの待ち時間」を要し、乗車時間もそこそこであったという場所だ。

当麻寺で訪ねたのは、正しく當麻寺である。真言宗系の本寺と塔頭、加えて浄土宗の流れをくむ塔頭も在って、建築、庭園、仏像等々の見所が非常に多い…ここが訪ねてみれば驚き呆れるばかりに見所が満載で、現地では事前に何となく思った時間の何倍かを過ごしたという場所だ。

大阪府の内陸部、奈良県と廻ったが、好天と呼び得る範囲だったと思う。10℃に多分届かないような気温にはなっていたようだが…風が時々強く冷たかったが、昨日のように列車運行が乱れてしまうというような調子でも無かった。

「近鉄の列車で奈良県内から京都」という移動は知らない訳ではない。が、特急列車は乗車経験が無かった。それで試したかったというだけのことなのだ。実に快適だった…

京都では京都駅の真ん前の<京都タワー>に惹かれたが、何やら天が中途半端な光加減の様子だったので敢えて展望台に上がらず、ビルの中を冷かせば地下に半ばフードコートの方式を採り入れた飲食店街が形成されていて、空腹が酷かったのでガッチリとハンバーガーを頂いてしまった…

求めた宿は随分と以前に一度利用した記憶も在る。何度も京都に立寄っているので、何時なのか特定し悪いのだが…

今日は「好い意味での“誤算”」が重なった感だ。些かマイナーな感も否定し悪い街で、ドタバタとバスの待ち時間が変に長くなるようなことが在ったが、それでも「価値は高い!」と思った。そして「驚き呆れるばかりに見所が満載で、現地では事前に何となく思った時間の何倍かを過ごしたという」ようなことは気儘に勝手に動き回る場合の醍醐味のような感さえ在る。こうした諸々に関しては、何れゆっくりとこちらのブログに綴ろうと思っている。

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