広島の宿に在る…「更に西へ」を実践した結果だ…
岡山の宿の居室で、「緩急の“緩”」を頭の隅で意識したような気はするが、意識したとおりに動いていたのか否かはやや微妙であるような気もしていた中で休み、早朝を迎えた。
御神酒(ごしんしゅ)と御店の方が呼んでいたが、吉備津神社の辺りで300ml入り瓶の清酒を求めた。少し芳醇な味で美味いモノだった。「美味いモノ」としたが…“試飲”と称して空けてしまった。そして直ぐに「深ーく!」というような様子で眠った訳である。深夜と早朝との境界の「深夜寄りな側…」という辺りにスッキリと起き出したのだ。好い朝というものだ…
<青春18きっぷ>を手に、「ハッキリ深夜!」という趣な早朝に岡山駅へ向かった。歩いて直ぐなのだが…そして「今日の分」の<青春18きっぷ>を使い始めた訳だ…
岡山駅からは「夜の移動?」という雰囲気で、山陽本線の列車で西へ進んだ。倉敷駅に着く前の車掌さんによる車内アナウンスで、乗換列車として「夜行列車」の<サンライズ出雲>への言及が在った。(これまでに一度だけ乗車したことも在った…)あの<サンライズ出雲>が岡山駅に至る以前に岡山駅を発っている。あれは倉敷駅では「出雲市駅へ向かう朝早めな列車」ということにでもなるのだろうか?
糸崎駅に至ると、山陽線の先行することになる列車に乗り換えて三原駅へ向かい、三原駅で呉線の列車に乗り換えた。その呉線の列車で呉駅に至ったのである。
呉は「どことなく懐かしい…」という気がする。「懐かしい」と言って縁深いのでも何でもない。何時の間にか「存外に古い話し…」ということになるのだが、過去に訪ねた経過が在って、その時のことを時々思い起すのだ。そんなことで、訳も無く「好いなぁ…」と思い出すのだが、そういう感覚が甦った。好天に恵まれた中で街を歩き廻る、バスに乗ってみる、面倒になってタクシーを使う、訳も意味も無く緑地で佇む、買物や食事にも興じるという具合で「呉の休日」という感でもあった。名状し悪い「好いなぁ…」というのは幾つかの場所で感じることなのだが、呉もそういうように思える場所だ。訳をうまく説明出来ないが、或いはその訳に容を与えるべく繰り返し尋ねてみるというのも一興なのかもしれない…
そういうことを思いながら呉駅で広島駅へ向かう列車に乗った…「会いたい人達が在る西日本」で動こうとしたが故に、関西まで南下し、その関西で少し張り切って動いていたが、奈良の後は「更に西…」へと動くという意図が在ったのだが、その意図の故に目指したのが広島だった。そしてその意図も無事に果たした…実に楽しい夕べを過ごすことが叶った…
偶々「会いたい人達が在る西日本」で動こうという中で広島が浮上したのだが、広島については「寧ろ通り過ぎる…」という感じが繰り返されている中、「もう少々親しんでみたい…」というようにも思っていた。故に今般の「会いたい人達が在る西日本」で動こうという意図に絡まって広島が浮上したというのは非常に幸いだったのだ。
ところで…最近、JRの広島駅は「新たに整備…」ということになっているらしく、建物を壊して新たに建てている。そういう訳で「何となく覚えている広島駅辺りの様子」が非常に大きく変わってしまっていて、些か戸惑ったということは綴っておかなければならないであろう。
仔細は追って様々に綴ってみたいが、とりあえず好い按配だ…広島では10℃かそれ以上と思われた日中の気温で、些かあせもかいた。替えの衣類を適当に用意という場面も在った…
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