宿の辺りから天王寺へ出て、天野山金剛寺や當麻寺を訪ねた。
「好い意味での“誤算”」が重なった感だった。些かマイナーな感も否定し悪い街で、ドタバタとバスの待ち時間が変に長くなるようなことが在ったが、それでも「価値は高い!」と思った。そして「驚き呆れるばかりに見所が満載で、現地では事前に何となく思った時間の何倍かを過ごしたという」ようなことは気儘に勝手に動き回る場合の醍醐味のような感さえ在る。
そういう時間を過ごした後…
↓近鉄の列車で橿原神宮前駅に至った…
↑乗って着いた車輛は、直ぐに大阪阿部野橋駅へ向けて折り返し運転になるようだった。
漫然とこの日の宿を求めようとした際、近鉄沿線で相対的に空室が多めで安価なように視えたのが京都だった。そういうことで京都に1泊すべく移動を試みた。當麻寺を訪ねた後であれば、当麻寺駅から橿原神宮前駅へ進み、そこから京都へ北上するというのが好さそうだ。
↓到着した橿原神宮前駅で待機中であったのはこういう列車…京都行の特急列車だ。
近鉄で「特急」と言えば「全席指定で料金券と指定席券を予め購入」が原則となる列車だ。(ポピュラーな然程の距離でもない区間で、乗り込んでしまってから車掌さんに料金を支払うという具合に利用している方達も見受けられたが…)<近鉄電車各駅 3日間全線フリー>という乗車券を手にしている場合、その「料金券と指定席券」を求めて乗車することも可能だ。そのやり方で新しい車輛による大阪・名古屋間の特急列車である<ひのとり>に乗車という想い出も在る。
橿原神宮前・京都間の沿線には「道草すると面白い場所」は多々在る。が…「この区間の特急列車に乗ってみるのも一興…」と、眼前の車輛を視て気持ちが動いたのだ。「何処か…駅の窓口で料金券を?」と思えば、車輛が待機している眼の前に券売機が在って、指定席の指定も出来て料金券が求められるようになっている。早速に入手した。
↓そして乗車…所謂「特急列車用車輛」というモノの標準的な感じの、座り心地の好いクロスシートである。
↓嵩張るモノ―と言って「日常の中で街を動き回っている人達」が持っているような感じのリュックサックと、冬なので上着ということ、序に<大阪近鉄バファローズ>のマークが入ったキャップも在ったが…―は荷物棚へ…
↑今般は「6A」の席だった。個人的に“6”は「誕生日に因む」というようなことで「好きな数字」でもある。そんな些細なことで機嫌を好くしていた…
↓近鉄特急には「こういう場所…」も設けられている。個人的には「大変に結構!」と思う…
列車は橿原神宮前を発つと、大和八木、西ノ京、大和西大寺、丹波橋の各駅に停車で京都に到る。1時間弱の運行時間だ。
大和八木や大和西大寺は近鉄の他路線への乗換駅で、丹波橋は京阪への乗換駅だ。西ノ京は薬師寺や唐招提寺に近い、旅行客の需要が高いと見受けられる駅だ。そんなことも思いながら、流れる車窓を「他の列車で視た時とは見え方が些か違う?」とも思いながら眺め、本当に呆気ない程に速く京都に着いた。
↓京都駅に着いた列車だ…
↑直ぐに橿原神宮前へ折り返し運転となるらしい。
↓近鉄の京都駅は、頭端式の軌道が何本も並ぶような具合になっている。
↓近鉄の京都駅は、「あの京都駅」の巨大な施設の一隅を占めている…
こういう「列車の旅」というようなことをするのは愉しい!
※京都駅の件も在るが、橿原神宮前駅が発駅という話題なので、記事は「奈良県」のカテゴリに分類する。県境を越えて京都府に何時の間にか入るのだが、それを暫く殆ど意識せずに居た…
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