立寄った経過が在っても実は然程時間を割いて視ているのでもないかもしれない、または直ぐ近くまで行っていながら立寄っていない、というような場所で少し時間を割いて視るというようなことが今般(12月17日から12月27日)の旅では「何となく意識していたこと…」ということになるように思う。
「直ぐ近くまで行っていながら立寄っていない」という場所…
↓ここが在った…
↓唐招提寺である…
近鉄の大阪・奈良間を東西に結ぶ路線は大和西大寺駅で京都・橿原神宮前を南北に結ぶ路線と交差している。大和西大寺駅から橿原神宮前の側へ南下する列車で2駅目が西ノ京という駅だ。この駅で下車して、それこそ「境内の隅で列車の走行音が聞こえる?」というような極近くに有名な薬師寺が在るのだが、その薬師寺から何分間か歩いた先に唐招提寺は在る。薬師寺を訪ねてみた経過は在るのだが、唐招提寺を訪ねた経過は無かった。そこで一寸寄ってみたかった…
↓貴重なモノも収まっているような趣の在る堂が連なっているような伽藍だ…
↓大切なモノを保管する、こういう古い造りの建物も見受けられた…
↓鑑真和上の魂を祀っているという辺りだ…
↓地面に苔生していて、些か木が在る感じが、何か好かった…
↓こういう具合に鑑真和上の魂が祀られていた…
鑑真和上は律宗を伝えるべく唐から日本を目指した。奈良時代の船旅である。海難事故で目的は簡単に果たせず、何度も渡航に失敗したのだが、諦めずに渡航を果たして多くのことを伝えたとされる鑑真和上である。
↓そういう鑑真和上の伝というような「物語」が、それも「格別に力強い話し」が伝わるような、更にそれを未来に向かって伝えよう、伝えたいとする意志が渦巻くような唐招提寺の空間は、何か独特な好い居心地であった。
更にこの時は「冬の好天」という状況で、何か清々しい感じだった…
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