↓こんな看板が在る駐車場に到った…
↑甘樫丘(あまかしおか)に上ってみることにした。
辺りは<国営飛鳥歴史公園>ということで整備もされている地区の一隅である。
甘樫丘(あまかしおか)というのは、標高148mで南北に1km、東西に数百メートルと曖昧な範囲に拡がる丘陵である。古く、大変な権勢を振るったという豪族のかの蘇我蝦夷、蘇我入鹿の父子が居館を構えていたのがこの甘樫丘であったと伝わるそうだ。
蘇我蝦夷、蘇我入鹿という程度にまで名前が売れていない豪族も含めて、往時の豪族達は辺りの村落を睥睨するような丘陵の辺りに居館を設ける例が多かったらしい。そういう「豪族〇〇の居館であったらしい」という場所に関しては、考古学的調査が不十分な場所も未だ多く在るらしい。明日香村は、旧い時代の記憶を伝えるような、或いは何処かの時代で時間が停まっているような、何か不思議な雰囲気が溢れる場所だと、この甘樫丘で改めて感じないでもなかった。
↓丘陵は緩やかな傾斜の散策路が整備された場所だ。幾つか「展望台」が設定されている。その展望台への「→」の看板も何箇所か設けられている。
↓甘樫丘の「展望台」ということになっている、丘陵の高くなって開けた場所から明日香村を望んだ…
↑右側が棚田の在った稲渕辺りで、左側の眼下というような辺りに飛鳥寺が在る…
↓この場所は左右双方から枝が張り出した大き目な木が在るのだが…
↓(話しが先走ってしまって恐縮ながら…)後刻に丘を下りて見上げても場所が判る…
↓上述の明日香村の様子が視えた側と反対側には、古くから大和国の人達が仰ぎ見た山々を擁する大地が広がっている。加えてこの日は天の感じも好かったのだが…
↓この甘樫丘の「展望台」ということになっている辺りから望む周囲の様子が詳しく説明されたプレートが在った。今般の奈良県入り、または過去の奈良県訪問で立寄った経過の在る場所等を図上に色々と視付けていた。
この場所では「正しくピクニックの御弁当」という感覚で、「奈良県の美味いモノ」の代表選手に選ばれても好いかもしれない、加えて“弁当”に好適な「柿の葉ずし」を摘まんだ。時季としては温かいような感じの好天で、非常に愉しかった一時を過ごしたという心地好さが、この甘樫丘の眺望を写真を改めて視て甦るような感である。
明日香村を訪ねる際、余程天候が悪いのでもなければ、この甘樫丘で眺望を愉しむというのは好いことであると思う。時間帯にもよろうが、柿の葉ずしでも、他の何でも「御弁当持参」が好いかもしれない…
この記事へのコメント