石山寺:大津(2021.12.25)

高野山の宿坊でもある金剛三昧院に多宝塔が伝わる。鎌倉時代初期の建築であるという貴重なモノなのだが、これが北条政子の発願で建てられたのだという。

その話しに加えて聞いたのは、石山寺に「建築年代が明らかなモノとしては日本国内最古と見受けられる」という多宝塔が在って、それが北条政子の夫であった源頼朝の発願で建てられ、寄進されたという話しが在るということだった。話しを聞いた際、金剛三昧院の多宝塔の優美な女性的な感じに対し、石山寺のモノはもっとゴツゴツした男性的な感じかもしれないというようなお話しだった…何やら強く記憶に残った。

過去に立寄った記憶も在る石山寺ではあったが、この多宝塔の話しを聞いて酷く興味が沸いたのだ。

そんな切っ掛けで到った石山寺だった。京阪の石山寺駅に到って、何となく歩けば石山寺の門前には直ぐに至ってしまう。

↓全く初めてという感慨が沸くでもない…何度目かの訪問なのだが…石山寺の立派な門の辺りに辿り着いてしまった…
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↓阿吽の金剛力士が護る門ではあるが、年末という時節柄“門松”も登場している。何か「殊更に歓迎して頂いている」というように勝手に感じてしまう面も在る…
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↓「“年末のどさくさ”で何やら妙な動き?」と揶揄されそうではあるが、偶々年末時季に時間を設けられたことを幸いに動き回ったに過ぎない…こういう門松は、眺めて美しいとは思う…
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こういう独特な風情の門辺りで微妙に感慨に耽り、何となく石山寺の中に入る…

↓「こういう様子」が「石山寺!」という感じなのだと思う…
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「石山寺硅灰石」と称するようだが、<石山寺>という呼称の元祖になっている独特な石の山の辺りに伽藍を築いたという経過を強く感じさせる眺めが酷く好い…

↓「紫式部」というような…「酷く古い時代…」というようなことを思う語句も交るような古い時代を想起させる年代の故事を思い出す事柄が語られる本堂が佇んでいる…
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↓本当に古くから様々な堂が並んでいて、多くの人々の信心の拠所のようになっている「大伽藍」となっていることを意識せざるを得ないような場所である…
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それはそれとして…

↓「石山寺」を少し強く意識する契機となった多宝塔は、兎に角も酷く美しい…
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↓この石山寺の美しい多宝塔の様子は、兎に角も記憶に留めたいような気がする…
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↓何となく力も入った石山寺再訪という中、「6月生まれは運が好い時期なのかもしれない」という御話しを耳にした辺りは少し愉しかった…
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有名な寺に関しては、訪ねてみる人の「各々の向き合い方」というのが夫々に在るのだと思う。自身が訪ねる場合も、そういうようなモノに些か余計な「粋がった奴の勝手な流儀…」が加わるというようなことのようにも思う。が、それはそれとして…

↓色々な事柄が在る有名寺院は、何となく訪ねてみる価値が高いというようには思う…
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今般、「思い付いてかの“石山寺”を訪ねて尊い多宝塔を眺めてみて…」よいうようなことを勝手に思っているが、それはそれとして悪くないのかもしれない…

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