↓旭橋の辺りまで歩いた…

或る時、旭川の宿で夜を明かし、妙に早起きして散策に出て、この1932年竣工という橋の眺めに出会った。日本の昭和の初めが米国の禁酒法時代で、その時代の連邦政府からシカゴに派遣された禁酒法取締官が志高い現地の人々を何とか集めて対策・捜査班を設け、酒類密売を入口に手広く色々な事で暗躍したギャングの一味と闘ったという史実が伝えられ、そこに着想を得た物語の映像作品が在る。自身が高校を卒業した少し後に、その故事に着想を得た『アンタッチャブル』という映画が上映されていて、かなり気に入っていた。後年にビデオでも何度となく観た。その映画に出て来る「シカゴの橋」に「酷く似ている…」と旭橋を視て思った。未だ暗い早朝に灯りに浮かぶ旭橋を眺めていると、捜査陣突入の情報が容易く漏洩して活動が巧く運ばずに悔しがっている取締官が、収賄から距離を置く老警官と橋上の歩道で出くわすという場面が頭の中で再現されるようだった…
↓「よい子はまねをしないでね!」な振舞だが、極端に交通量が少ない夜明前の時間帯にはこういうこともしてみたくなる。

↓橋上の歩道に入ってみる…

↓鉄の橋梁の部材が製作され、旭川に運び込まれたということを伝えるプレートが在った。

↓橋を眺めてみる頻度に比べると、この歩道を歩いて橋を渡ってみる頻度は低いかもしれない…

↓反対側からも橋を眺めてみた…

↓こちら側でも「こういう真似」を…

↓こういう灯りが消える少し前であった…

「本日の御予定」に踏み出していく以前に、こういうような「気に入っている光景」を眺めて、引揚げて悠然と寛ぐというようなことになるのは大変に幸いだ…
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