<Chabiant Red Dry 2018>(シャビアンの辛口赤ワイン)…(2022.03.05)

「札幌の百貨店」というような場所は、「幅広い品揃え」を誇るものであると、北海道内の小さな街に住んで居る者としては何時も思う。以前に何方かから聴いた気がする「5万人の商圏に在る商品は、“何処にでも高い確率で在る”モノということにならざるを得ない。が、100万人以上の商圏ともなると、商圏人口の数パーセントが関心を示しそうだということになれば、仕入れて売ってみるとそれなりに売れる訳で、少し面白いかもしれない」とである。そういうことが真実なら、「5万人の商圏」で極々少数派が関心を示す品物であろうとも、「明らかに100万人以上の商圏」の「ド真ん中!!」に相当する札幌駅周辺に大きな店舗を構える百貨店では「5万人の商圏」の「多数派!」に相当するような人達が関心を示すのかもしれない。

「理屈っぽいおっちゃん」である自身がそういうことを想ったのは、「札幌駅周辺に大きな店舗を構える百貨店」で、「モノはポピュラーかもしれないが“通”や“マニア”が知っているか、知ったかぶりをするような代物??」と感じる「アゼルバイジャンのワイン」に出くわしたからだ。

アゼルバイジャン?日本国内の各県の連なる地図を示して、何れの県なのか「実は判らない…」という方が多いのかもしれないが、色々な国々が連なる世界地図を示して、何れの国なのか「実は判らない…」という方は「更に多い?!」という気がしている。アゼルバイジャンは「判らない…」が多いかもしれない。格闘技系の競技の国際大会で、アゼルバイジャンの選手が勝ち進んでいる例は在って、「この選手…何処から来ている?」と関心を覚えて、調べてみる方も在るかもしれないが…

東ヨーロッパと西アジアとの交差点のようなカスピ海の西側に在るアゼルバイジャンである。色々な文物が交錯する中で今日に至る様々な経過が在った。永く大国の支配下に在り、大国間の係争地域ということにもなっていたが、帝政ロシアの支配下に在った中のロシア革命の頃、1918年に独立した共和国としてアゼルバイジャンが起こった。その後は「ソ連を構成する共和国」ということになり、1991年にソ連が旗を下ろしてしまった後に独立国として歩み始めて現在に至っている。

現在では幾つかの国々になっているが、カスピ海沿岸の地域というのは「葡萄酒を醸造する」(ワインを造る)という営為が「起こった?」というようにも推定し得るらしい。色々な国々で佳いワインが造られているが、アゼルバイジャンもその佳いワインを造っている国々の一つだ。「ワイン好き!」を自称する人達は多いような気がするのだが、「アゼルバイジャンのワイン」となると「“通”や“マニア”が知っているか、知ったかぶりをするような代物??」ということになってしまうかもしれない。

それでも、それなりに人口が多い日本で、「ワイン好き!」を自称する人達もそれなりに多いので、「酷く高価でも無い範囲で、歴史在る醸造所が送り出す良質なモノ」を「真面目に売れば、もっと需要が拡がる?」と輸入販売に努める動きも在る。その一環として、札幌の百貨店の酒類販売コーナーにモノを並べて販売されていた場面に出会った訳だ。

↓その百貨店の酒類販売コーナーで求めたのがこの「シャビアンの辛口赤ワイン」だ。
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所用の関係で札幌入りしたが、旭川に寄る別件も入れて、余計に時間を設けたのでゆとりも在った中で百貨店に立寄ったという経過も在った。そんな中、折角「少しだけ変わったワイン」に出くわした。「1本、一寸愉しみたい…」という思いが沸き上がり、入手したのだ。

↓シンプルな描画を生かしたラベル…好感を覚えた。
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↑「土着のマドラサ、サぺラヴィとカベルネソーヴィニヨンのブレンド」というようなことなのだが、相当古くからの醸造の経過の中、伝統に新たな要素も加えながら、今日の市場で受容れられ易い「佳いモノ」への情熱が伺える感だ…

↓この後、所用を足して稚内へ引揚げようという中、飛行機に乗るような予定は無いので、札幌駅周辺の別な百貨店に在る、様々な雑貨を扱うコーナーを冷かして所謂“ソムリエナイフ”を入手した…
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↓こんなことをして…
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↓こういう具合にして、この画であれば右側を押すようにするとコルク栓は抜ける…
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↓抜けたコルク栓…「イスマイーリ地方のワイン」という文字も視える…
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↓少々、見栄えは悪いが、こうやって滞在する宿の居室でカップに注いで早速に試飲…「適温に冷やすのを待つのが鬱陶しい…」と赤ワインにしたのだが…「直ぐに飲める」となれば、開けて直ぐにドンドン飲んでしまうことにもなる。
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自身の個人的な思い込みだが「赤ワイン」とでも聞けば、「変に渋い」とか「変に甘い」という様子を思い浮かべるが、この「シャビアンの辛口赤ワイン」はその何れでもない。濃厚な“ワインレッド”を通り越した“ルビー色”のようなワインで、甘過ぎないと同時に渋過ぎない、実にバランスが好い酒であるが、何処かフルーツのジュースを思わせないでもない。「ワインとは斯くも美味いモノであったか?!」と首を傾げながらも、その豊かな味わいに突き動かされ、何やらドンドン飲み…1本が直ぐに空いた…(苦笑)

↓アゼルバイジャンのワインに関してはこちらを御参照願えると幸甚だ。個人で愉しむということの他、販売、飲食店等での提供に関しても、会社の方が対応しようとされている様子が伺える。
<アゼプロショップ>=いつまでも飲まれ続けるワイン発祥の地アゼルバイジャンのワイン

なかなかに好いモノに出くわした。「2千円で釣銭」という価格帯、「千円台」で「こんなに佳い‘!?」という感だ。

実は「連日の妙な早起き」という中なのだが、今朝は早めに寝付いて、しかもかなり深く眠ってしまえそうな気もする…

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