<産寧坂>:坂を下りながら…(2022.05.09)

「街の坂道の風景」というモノは興趣が深いと思う。地形が複雑な景観を作り出し、同じ場所が違って見えるというような様子が発生し、時間帯毎の見え方の違いが際立つと考えている。余計な事ながら、坂道が多く在る街では、進行方向の違いで「街並みの見え方」が違って、何やら「迷い易い?」という気がしないでもない。

<産寧坂>は「京都」とでも聞けば思い浮かぶような風景が観られるのかもしれない場所だ。京都は「(存外に段差は多いかもしれないものの)概ね平坦な感じ」のような気もするので、あの「坂道の街並み」というのは、「或いは特殊?」ということになってしまうかもしれないのだが。

以前に「下から上がり、時々下を振り返る」という形で<産寧坂>を歩いている。今般、清水寺に立寄った後に、「坂を下り、時々上を振り返る」という形、以前と“逆”に<産寧坂>を歩いてみた。

↓坂の上から視えている木は枝垂桜であったと記憶する。青々と葉が茂っている。
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↑自身は“寒冷地仕様”と嘯く程度なので然程気にならなかったが、人によっては「肌寒い…」と感じるかもしれない様子ではあった。それでも木の葉の様子に「時季」を感じた。

↓未だ午前6時台で静かだ…この辺りは静かな早朝の散策が好いのかもしれない。
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↓唐辛子等、伝統的な調味料を扱う店のようだ。何か味わいが在る外観のように思った…
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↓舗装というのか、石畳というのか、現代的に路は設えられているように見えるが、何処となく「時代劇映画の大規模なセット」というような気さえしてしまう。
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↓「下り」の場合は「進む先」に五重塔が視える…
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↓やや雲が多い感じだった…
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↓歩を進める都度に見え方が変わるような感じで面白かった…
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↓塔の下あたりに差し掛かって見上げた…
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↓そして下から振り返って上を眺めた…
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「下から上がり、時々下を振り返る」という形であれ、今般のように「上から下がって、時々上を振り返る」という形であれ、辺りの景色はなかなかに好い。

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