「下鴨神社で催事をやっている」と聞き及んだ。同行者と共に、下鴨神社を訪ねてみることとした。夕刻、午後5時半を過ぎて辺りに辿り着き、「一寸、行ってみようか…」と境内へ歩を進めることとした。所謂「最寄駅」ということになる出町柳駅では、既に浴衣姿の人達も含めた一定以上の人達も視掛け、途中の道筋も「少し多めな通行人?」という様相ではあった。
↓下鴨神社は、公式には「賀茂御祖神社」(かもみおやじんじゃ)と号する。
↑その公式な呼称が刻まれた標柱が据えられ、境内への路が示されている。
↓森のようになっている場所に参道が設えられている。
この日は「催事」ということで、「身動きが困難な程…」という程度に人々が溢れていたのでもないが、「程々に賑わっている…」という程度に老若男女が下鴨神社を目指していた。
↓「神社の祭り」という風情の露店も並んだ辺りを抜けると、社殿が建つ辺りへ進む門が視えた。傾く陽の光が半ば逆光になっていて、何か神秘的な空気感が漂っていた。
↓天の様子も何やら面白かった…
社殿に歩み寄り、平穏に夏の一日を過ごしているということへの感謝の意を表するというような主旨で参拝した。
「で…引揚げようか…」と思わないでもなかったが、300円を支払って奥の方へ歩を進める、程々な数の人々の行列が眼に留まった。「あれは何?」ということになった。そして「行こう!」ということに決した。
↓履物等を脱いで裸足―履物等を容れるレジ袋は配布される…―になり、境内の一部の浅い川のようになっている箇所に踏み入る。
↑水は意外に冷たい…
↓そして配布された蝋燭を点けて供える。
↓やがて水から出て、履物を履く等する。
↓「御神水授与所」という場所に歩を進める。
↓配布される紙コップで、こういう具合に出ている“御神水”を汲んで頂く訳だ。
古くから「“土用の日”に水に足を付けて献灯をし、御神水を頂くと、諸病に掛からず、延命長寿の霊験あらたか」と言い伝えられていて、それが<御手洗祭>(みたらしまつり)、別名を「足つけ神事」という催事が永く受継がれている訳である。
↓何やら、永い伝統を誇る神社の霊気が天に拡散しているかのような、不思議な雲だと思いながら、下鴨神社を離れようとした。
↓永い伝統の受継がれる場所で、伝統の催事に全く初めて参加する機会を得たということになる。好い経験だったかもしれない。
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