↓大垣城から然程遠くない辺りに、何か上級武士の邸宅を思わせるような門構えが在る。
↓<大垣市郷土館>という施設である。戸田氏鉄が大垣に入って350年の1985年に開館した施設とのことだ。
↑「上級武士の邸宅?」と思った門だが、場所は実際に大垣戸田家の家老の屋敷であった辺りらしい…
↓資料展示をしえいる建物は、旧い屋敷ということでもないのだが、建物の手前に美しい庭が整えられ、何か心和んだ…
↓こういう場所を眺めてみるのも時には好い…
実はこの場所には、天守閣に入った時に係の方に薦めて頂いたので寄った。期間を区切って様々な郷土資料、主に絵画系統の美術品を展示しているようだが、この時は関ヶ原合戦関係の画を含む屏風の展示が在って、それがなかなかに見応えが在った。
↓加えて、こういうモノが在って、大変に興味深く拝見した。
↑大垣城と周辺の、江戸時代の様子を再現したジオラマだ。
本丸の天守閣等、主要な建物は明治以降も多く伝えられていたが、戦禍で損なわれた経過が在る。逆に言えば、戦禍で損なわれる少し前の時期、昭和の初め頃までの写真資料が色々と在る。それらのデータをプリントしたモノを収めたクリアファイルが館内に在って、随意に拝見出来るようになっていた。大変に興味深かった。
色々と「〇〇城」という場所を訪ねて、明治期以降に建物等が取り壊されている例も多い他方で、存外に多く建物が伝えられていたということを知った。そして、その伝えられた建物の中、非常に多くが戦禍で損なわれてしまっていたということも知った。大垣城もそういう例の一つだ。
出先で、こういう一寸した郷土資料館に寄るのは好きだ。大垣の場合は、駅から然程遠くない城の「一寸だけ先」という具合で寄り易い。ただ…駅へ引揚げるなら、余計な方に歩かず、来た道を引揚げるべきだと思った。「あの辺から行けるか?」と歩を進め、随分大回りになって、後から苦笑いであった…そういう事柄も含めて、時間を設けて他地域に出てみた場合の想い出というものだと思う。
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