三ノ宮駅にて…(2022.12.27)

京都駅で乗った列車は「新快速」だった。列車の発着案内で「新快速」が赤い文字で表示されるので「赤の列車」と呼ぶ方に出くわして「なるほど…」と思った。

この「赤」で目立つように案内される「新快速」は、滋賀県の北側である米原駅や他の駅、場合によって福井県側から琵琶湖の東岸を南下し、大津駅、山科駅、京都駅と進み、大阪駅に至ってから更に西進し、兵庫県内に入って神戸市内に到る。神戸市内から先は兵庫県内を更に進んで姫路駅、播州赤穂駅等に到る。速度が上る区間では時速130㎞程度で走るという。運賃の他に“別料金”は発生しないが、停車駅の感じ等とも相俟って「嘗ての急行列車や特急列車?」という雰囲気も在るかもしれない。

↓京都・神戸間を移動すべく乗っていた列車が三ノ宮駅に着いたので下車した。
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↑こうして何気なく視る分には、何か仕掛けが在るとも思い悪いかもしれない。

↓乗降が落ち着き「間もなく発車します」となると静かにロープが下りる。
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↓ロープが、ホームに列車が現れる前の状態になった。
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↓車輌の扉が閉まり、やがて列車は動き始める。
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思わず、下車した列車が更に先を目指して動き始める辺りまで、様子を眺めてしまった。この「“扉”の替りの上下する“ロープ”」が一寸面白い。

JRの駅は「三ノ宮駅」である。阪急や阪神はターミナルであることを広く明示する意図で“神戸”を冠するようになってはいるが、地下鉄やポートライナーは「三宮駅」となっている。

聞けばJRの「神戸駅」が少し西に在るのだが、そこを目掛けて鉄道が通った。その際、少し東側の外国人居留地に近い側にもう一つ駅を開くということになった。その駅を名付ける際、目印になるようなモノが三宮神社しか無かったので、それに因んで命名した。現在のJRに受け継がれる「三ノ宮駅」の名が生れたのは「さんのみや」という読み方が知られていなかったからということであるらしい。

そして駅の周辺は「三宮」という住所でもないのだが、駅に因んで「三宮の辺り」というような理解になって行ったようだ。神戸の街全体が発展する中、三宮が交通結節点のようにもなって行った。1957年に至って神戸市の庁舎が三宮界隈に移転すると、辺りは益々賑やかになって行った。現在では「神戸駅」の辺りは相対的に静かで、新しく起こった色々なモノが見受けられるような感になっていると思う。

JRの駅は「古い時期の命名」を留め続けているということになる。一寸、面白い…

そういう話しも思い出しながら、三宮辺りの街へ踏み出してみた…

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