↓長浜港の近くで桜が美しい場所に出くわした。
↑神社のような、公園のような、何か独特な雰囲気が在った。
長浜港から遊覧船に乗船するということで、友人と連れ立って長浜に辿り着いた。乗船希望が叶ったが、乗船迄に間が在るので辺りを散策することにして、長浜港から歩を進めて程無く出くわした場所だ。
↓奥の方が少し小高くなっている。
↓何か記念碑のようなモノが小高くなった箇所に在る。
↓少し凝った書体で揮毫したモノを利用して造った碑だ。「旌忠」という字であるらしい。
「旌忠」は「せいちゅう」と読む。「国家に対する忠義を顕彰する」という意味だという。
↓1923(大正12)年に碑を建立した旨が在るが、併せて「旌忠」が「乃木将軍遺墨」とも在る。「旌忠」の揮毫は乃木希典が遺したモノを採用したというのだ。
現在、この辺りは公園や宿泊施設等が在って、普通な場所であるが、大正時代位には湖に半島のように突き出した地形であったという。そういう様が日露戦争の激戦地である旅順を想起させるということで、日露戦争を始めとする戦争での戦死者を顕彰する碑に、激戦の指揮を執った乃木将軍の遺墨を使おうとしたのではないかと考えられているらしい。
↓辺りは桜に彩られ、敷地の出入口に鳥居も据えられている。
↑鳥居は1936(昭和11)年に建立されているようだ。旌忠塔を中心に、神社に準じるような、戦死将兵を祀る空間というような位置づけが為されたのだろうか。
独特な雰囲気、そして華麗な桜で、何か記憶に残る場所となった。
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