好天に恵まれ、琵琶湖を渡る風がやや冷たかったものの、桜が見事であった長浜は「忘れ難い街」ということになった。
↓その長浜で出逢った建物だ。
↑1882(明治15)年の建築で、当時の長浜駅なのだという。現在の長浜駅とは場所が少しだけ違うのだが…
「1882(明治15)年」というのは、各地で輸送網の要となる鉄道の敷設が図られ、盛んな活動が見受けられたような時期に相当する。日本海側と大阪等とを結ぼうということで、敦賀から長浜へ鉄道が敷設され、長浜・大津間の琵琶湖上を連絡船で結ぶ形で輸送が行われ始めたのだという。「最初の北陸線」というようなことになるのであろう。この旧長浜駅は、その当時に英国流の設計で、経費を抑えての建築ということでコンクリートで造った建物なのだという。
辺りの鉄道敷設の進展に伴って色々と事情が変わり、この旧長浜駅が駅舎として利用された期間は通算で7年程であったという。長く倉庫になっていたようだ。1958(昭和33)年に「現存する駅舎建築では最古」と鉄道記念物ということになった。以1882(明治15)年降、1980年代頃から資料館等として活用されて現在に至っているようだ。
↓辺りに桜も植えられ、何か凄く雰囲気が好かった。
↓桜の花弁が散り、辺りに花弁を敷いたようになっている様子も見受けられた。
↓桜と明治時代の建物との組合せが秀逸だ。
今般、旧長浜駅で時間を割いてゆっくりと見学をしたのでもない。が、この場所の様子は、何か忘れ難いものとなった。
この記事へのコメント