旭川を発ってから、列車内では読書に興じるか居眠りに陥っているかという感じで居た。豊富駅で停車し、発車して暫く経ち、勇知駅の看板に気付いて稚内市の域内に列車が至ったことを知った。やがて抜海駅の脇を通った。
「皆様、只今定刻で抜海駅を通過致しました。もう少ししますと、左手に日本海が視えて参ります。利尻島と礼文島が視えます。御観賞下さい」という車掌の案内放送が流れた。何か久し振りに聴いたような気がした。天候は悪くなかったので、そういう情報提供も好いとの判断であったのであろう。
自身は右側に陣取っていたのだが、左側に空席が在ったのでそちらに動いて少し様子を伺ってみた。
↓こういう様子が見られた。
「利尻の山頂部に雲が掛って視え悪い様子でした。またの機会に是非御観賞下さい」という車掌の案内放送も、上記の画の様子が見えていた時に流れた。何度もこの辺りを列車で通過しているが、好い状態で綺麗に山全体が視える場合の方が少ないかもしれないという様子だと思う。色々な条件が好い時にだけ視える感じだ。そういう観点で、今般の様子は「悪くはない」と思った。往路では山の姿が全然視えないような感じだったのだから。
こういう「好い車窓」に出くわすというのも、列車の移動の愉しみだ。
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