↓様々な旧い建物が残る小樽の街で、一際の威容を誇る建物であるように思う。
↑嘗ては日本銀行の支店であった建物だ。現在は「金融資料館」という博物館になっている。
明治時代の終わり頃から、金融機関関係の様々な建物が小樽には登場している。日本銀行の小樽支店もその一つである。著名な建築家で、東京駅の設計等で広く知られる辰野金吾や他の建築家達が取り組んだ建物であり、1912(大正元)年に竣工している。
北海道の諸都市は沿岸部の方が歴史が古い。明治時代から大正時代には、それらの沿岸部の諸都市の中には、近年の様子からは想像し難い程度の隆盛を誇った場所も在る。 北海道の物流の要である港を擁し、様々な取引の都合で金融機関が多々立地し、加えて水産業や関連の加工業等も盛んであった小樽は、そういう「隆盛を誇った」という経過が在る街なのだ。日本銀行の北海道に於ける支店の場所も、その隆盛の故に小樽だったのだ。(現在の北海道では札幌が圧倒的に大きく隆盛で、他の各都市は然程でもない感が否定出来ないかもしれない…)
↓この建物については、視る都度に強く惹かれる。何度も写真を撮っている。が、それでも撮りたくなる。
↑今般は、未だ街が動いていないような感の早朝に、殆ど初夏のような光線を受けて佇む建物が美しいと思った。
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