<キハ82>:小樽市総合博物館(2023.05.14)

↓左の蒸気機関車<C55 50>に対し、右の特急列車用のディーゼルカーである<キハ82>も好い。長く活躍した型の車輌だ…
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↓列車愛称をカラーのイラストマークで掲出するのが一般的になり、現在もやっているので当然化しているが、それ以前は文字で愛称を示すだけだった訳だ。表示されている列車愛称は<北海>だ。
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<北海>という列車は、函館から「山線」と通称される古くからの函館本線を経て小樽を通り、札幌に入ってから旭川を目指す特急列車として登場した。後に「山線」経由の函館・札幌間の列車ということになる。

小樽では「特急のディーゼルカー」が現れる時は専ら<北海>であった訳で、ここの展示車輌も<北海>を掲出した状態なのだと思う。小樽を通る特急列車だが、1986(昭和61)年に<北海>が廃止となっているので、以降は「臨時列車」が運行される場合のみとなっている。(小樽を通る臨時の特急に乗車の機会が在った。停車時間等の都合だったと思うが札幌駅を出る前の臨時特急の写真だ。)函館・札幌間の特急列車に関しては、海側の苫小牧や東室蘭を経由する経路の列車が専らとなって久しい。

キハ82については、四国地方以外の全国各地で運用された経過が在る。車輛の変遷等を伝える、この博物館のような場所には相応しい車輌かもしれない。JR化の後、JR東海とJR北海道がキハ82を受継いで運用を続けたそうだ。キハ82は1990年代迄に定期運用を外れ、後継車種の部品取り等も含めて解体ということになった他、イベント列車、ジョイフルトレインというような形に改造を施される例も在ったが、2009年頃迄にそれらも廃止された。

キハ82には、記憶は朧気であるが、何度かは乗車したことが在ったと思う。ここで展示中のキハ82を少しぼんやりと眺めたのだった。

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