旧 名取高三郎商店:小樽・堺町通:午後(2023.05.13)

「堺町」と書いて「さかいまち」または「さかいちょう」と読む地名は各地に見受けられるようだ。

新潟県長岡市、愛知県豊川市、京都市、大阪府岸和田市、兵庫県姫路市、岡山県津山市、広島市、高知市、北九州市に例が見受けられるらしい。序に鳥取県倉吉市にも「堺町」が在るらしいが、読み方は「さかえまち」であるという。

随分と多々在って、各々に由来も在るのであろうが、小樽にも「堺町」は在り、辺りが「堺町通」と呼び習わされている。街が興って行く経過の中、「2つの地区の境界」という意味合いで「堺町」という呼び方が起こったようだ。

小樽の堺町は古くからの商業地区ということになる。火災が繰り返されたことを踏まえ、明治時代の終わり頃に燃え悪い石、コンクリート等を用いた建物が登場した。それらは多く遺され、現在に伝わり、店舗等として利用されている例も多く在る。散策してみると、何か興味深い場所でもある。

やや早目な夕食の後、その堺町通に到った。
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↑防火の意味も在るという“卯建”(うだつ)の大きなモノが設えられている、個性的な外観の建物だ。外壁は石材だ。

↓少し近寄って、独特な造りの建物を眺めた。
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↓「小樽市指定歴史的建造物」の案内看板も在る。この<旧 名取高三郎商店>は指定されているのだ。
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↓小樽駅が近い側へ通じる道を目指して堺町通を離れようとした時、この個性的な建物の外観を今一度眺めた。
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小樽から引揚げて然程時日を経たとも言い悪いが、早くも「堺町通へまた…」と思い始めていることに気付く。

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