堺町通から、嘗ての銀行の支店等の立派な建物が見受けられる辺りに進み、小樽駅前から運河に延びている通へ通じる辺りに足を踏み入れる。
↓旧い字体が入口に掲げられているような様子の建物を見掛けると、足を停めて「これは?」と注目してしまう場合も在る。
↑1933(昭和8)年に竣工したという旧い小樽商工会議所の建物だ。
昭和初期の貴重な鉄筋コンクリート造建築であるが、外装は彫刻も施した石で、玄関には大理石も使用されているのだという。地元の建築家が設計を手掛け、地元の会社で施工したのだそうだ。
↓独特な存在感を放つ建物だ。少し見入ってしまう。
この建物に関しては、改修を施し、隣接地に新しい建物を建て、両者を合わせて宿泊施設にするという話しが在った。諸般の事情で計画実現が危ぶまれた時期が在ったようだが、2022年に無事に開業している。「北館」と呼ばれるそうだが、新しい建物の側が出入口である。辺りに車輌が気になる程に少し多く駐車中だったので、そちらの写真は撮っていない。旧い商工会議所の建物は「南館」と呼ばれるそうだ。
旧い商工会議所は銀行等の企業が多々立地した辺りに建っていて、美しい建物は現在も利用されているのだが、現在の商工会議所は小樽駅に近い<小樽経済センター>というビルに入っているという。
小樽に関しては、「札幌に泊まって滞在中に時間を設けて寄ってみる」という来訪者が目立つことから、「小樽で泊まる“理由”になるような宿泊施設」ということになり、この旧い商工会議所の建物を利用することが計画されたようだ。少し興味深い…
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