第二副港辺りの眺め…:稚内港(2023.08.02)

「中央」という住所と「開運」という住所が交差するような辺りが、稚内港の繋留濠の一つということになる「第二副港」と呼ばれている。眼前に漁協の市場も在って、各種漁船が見受けられるが、漁船に限らずに様々な船が利用する場所になっている。と言っても、繋留している船が見えない場合も在るが…

↓このところ、繋留している船に気付かない日が多かったのだが、暫く振りに係留していた船に気付いた。
02-08-2023 TTArtisan25mmF2 (4)
↑「見覚えが…」とも思った船だ。毎年やって来るイカ漁船である。船首側から船尾側迄に集魚灯を提げている特徴的な外観の船だ。

イカ漁船は提げている集魚灯を点けて夜間から早朝に操業するという。主に日本海側で広く動き廻り、イカの群れを追って各地に寄港するのだそうだ。夏から秋の漁期に備えて準備する際には、立寄る可能性が在る各地の港に必要書類を提出する等、準備もなかなかに大変であるという。

↓今季、この種のイカ漁船が稚内港に入ったのは、この船が最初の例と見受けられる。漁期が始まって、稚内港を起点に各地で操業をしようとやって来たばかりという様子だ。
02-08-2023 TTArtisan25mmF2 (5)

稚内港にはこういうイカ漁船が各地から寄港している。イカの漁獲状況に応じて、様子は毎年様々ではある。時にはなかなかの数が稚内港に集まり、集まった船の船尾等に書かれた母港の名を見ると「随分と遠い地域から?」と驚く場合も在る。北海道の南側や青森県内の地名を見掛る場合が多いのだが、時には石川県や鳥取県の地名が散見し、稀に福岡県や長崎県の地名迄在る。

こういう船が現れる時季だという感慨も沸くが、関係者の皆さんの安全と豊漁とを祈らずには居られない。

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