眼を開けた早朝、居室内に渦巻いて身体に纏わりつくような温く湿った空気を厭い、些かの風に当たろうという意図で戸外に出てみることにした。
↓日頃から馴染んだ辺りに至った。「極々短い散策」と呼び習わす営為だが、最近は「涼む意図を込めて戸外へ」という感じでもある。

↓佇んで居れば、些かの風は身体に当たった。見上げる天は、「刷毛で大胆に描いた」というようにも見える雲が散っていた。

↓雲の向こうで朝陽が活動して天に光が干渉している様子が伺えた。そして様々な雲も辺りを流れ散っていた。

↓低目な朝陽の光が雲間に滲んでいるような感になった。

↓朝陽が雲の切れている高度に届きそうな様子になった。そして海上には昆布漁の小舟が姿を見せ始めた。

↓雲の切れ間で朝陽は強い光を解き放った。

↓海面に「光の路」が形成されている。解き放たれた光が天と海とに拡がる感だ。

何となく「9月」と聞いて想う範囲を超えている気温という気がしないでもない。「秋の早い時季の風情」が「夏の残滓」に覆われてしまったかのような、やや不思議な風情だ。
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