<北一硝子>の辺り…:小樽・堺町通(2023.10.01)

↓なかなかに重厚な倉庫建築を眼に留め、歩を停めた。
01-10-2023 X-Pro2 (173)
↑頑丈な木の骨組みに石材を貼るという古くからの典型的な倉庫建築で、明治20年代(1887-1896)頃の建築らしい。当初は海産物等の倉庫であったが、時代の移ろいと共に様々な用途で使用されたということである。1980年代以降は<北一硝子>が使っている。

<北一硝子>は「浅原硝子」として1901(明治34)年に起こっている。漁業で広く用いられた“浮球”やランプを製造した。本拠地の小樽の他、旭川、室蘭、釧路、更に樺太の真岡(現在のホルムスク)でも硝子製品の製造販売を手掛けていた。1971(昭和46)年に<北一硝子>へ改称した。以降、経済の集散地であったと同時に文化の集散地という色彩も濃い小樽で独自の活動を続けて現在に至っている。

<北一硝子>の創り出すモノは、「小樽の少し知られたモノ」という感じだ。その会社が古い倉庫を大切に使っているという様子は好ましいと思う。

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