↓こういう場所が在る。
北海道の開拓が進む中、気候に適した樹木を植えて、森林資源を護り育むという問題意識も高まった。そういう中、外国由来の樹木も含めて植樹を志向する動きが在って。1898(明治31)年にヨーロッパアカマツ、ヨーロッパカラマツ、ストローブマツの苗木を初めて植栽して始まったというのが、この旭川市神楽に在る<外国樹種見本林>である。長い歴史を有していて、外国樹種を中心に本州からの移入種、北海道郷土種を含めて約50種の植栽がされている。1970(昭和45)年には国有林の制度である自然休養林に指定され、旭川での人々の憩いの場として親しまれているという。
というのが<外国樹種見本林>の説明なのだが、もう少し違う言い方をする方が通りが良いかもしれない。三浦綾子の小説『氷点』の物語の舞台のモデルになっている場所だ。旧いベストセラー小説ということになる三浦綾子の小説『氷点』だが、実は自身では偶々最近になって読了した。そういう中で「あの小説の舞台のモデルになっている<見本林>は、旭川駅から然程遠いのでもなく、旭川で時間が在れば訪ね易い筈。他方で、訪ねた経過が無かった…」と思い立ち、足を運んでみたのだ。
この<見本林>の辺りには、小説『氷点』にも因み、作家の作品や人生等を紹介する<三浦綾子記念文学館>が設けられている。その開館に概ね合わせて朝に足を運び、<三浦綾子記念文学館>を見学したが、その前後に<見本林>を少し散策した。
↓何やら木々の幹に蔦が絡まっているというような場所が在った。
↓好天に恵まれ、光の感じが好かった。
↓辺りは落葉が寧ろ目立つ様子だった。
↓小説『氷点』にも登場している堤防の辺りだ。
↓堤防の辺りは歩道が整っていた。
↓小説『氷点』に出て来る挿話を少し想い起しながら、林の中の路を歩き廻ることが出来る。
↓現在の時季なので、こういう足元が目立った。
↓散見する「黄葉」の木が何やら凄く目立った。
↓正に「人々が憩う場」という感じだと思った。
↓見学した<三浦綾子記念文学館>も興味深かったので、何となく事前に思っていた以上に長くこの場に在った。
晩秋にこの場所と出逢ったということになる。何れ、時季を変えて立寄ってみたいとも思いながら引揚げた。
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