鴻上覚一翁像…:美瑛・白金(2023.11.04)

↓些か失礼な言い方に聞こえたら勘弁して頂きたいが、気付いた時に「誰?」と思った。
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白金温泉の地区、<白髭の滝>へ向かう辺りの駐車場の脇に在った胸像だ。

↓「政治家の胸像?」という程度に思った。
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↑この人物は元美瑛町長の鴻上覚一である。

1947年(昭和22)年から1955(昭和30)年迄の2期8年間、美瑛町長の任に在ったという人物だ。1955(昭和30)年の選挙に敗れ、1959(昭和34)年の選挙に再度出馬したが、前回と同じ相手に敗れてしまった。以降、選挙公職歴は無いようだ。

白金地区にこの元町長の胸像が在るのは、「白金」という名を付けた人物と考えられるからだ。

十勝岳の観光開発を企図した鴻上町長であったが、温泉の開発を目指した。1950(昭和25)年に温泉が発見された。「泥の中にプラチナを見出したような」とその喜びを表現したという。それに因み、辺りをプラチナを意味する「白金」という字を宛てて「しろがね」と呼ぶようになったのだという。

↓胸像はこういう具合に佇んでいる。
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実は何度も辺りを通っていながら、この胸像のことは承知していなかった。温泉発見当時の町長の言という、「白金」の命名に纏わる挿話は何度も聞いていたのだが、その故事がこういう形で伝えられていたことは知らなかった。歩き廻り、路線バスが現れるのを待つということをして、これを知った。こういうのも悪くない。

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