「並行在来線」と言っている。2015年に富山・金沢間はJR西日本の所管を離れた。倶利伽羅駅・金沢駅は石川県の自治体や民間企業が出資して起こした「IRいしかわ鉄道」という会社が運行等を行っている。
富山駅から金沢駅を目指そうと列車に乗った。富山駅で改札を潜り、金沢駅から改札を出る分にはICカード乗車券を普通に利用出来る。途中駅から繋がっているJRの所管のままの各線に乗換える、金沢駅以遠のJRの列車に乗換えて更に動くということになるとICカード乗車券が使えないらしい。序でにJRの企画乗車券である<青春18きっぷ>も使えない。
とりあえず1時間程の移動となるが、富山駅から金沢駅への列車に乗った。JRの普通列車と変わるのでもない。車窓に「高速道路?」というような高架の構造物が見えた。列車が走る軌道と交差するように設えられた施設だ。何やら動いていた。新幹線の列車だった。新幹線に対して「並行在来線」と言っている軌道を行く列車に乗っていたが、新幹線の列車は「立体交差」していた。地域の「普通の移動手段」として多くの乗客で賑わった感じの「並行在来線」は、広域的な移動を担う手段の新幹線とは役割が大きく違う。「立体交差」の「異質」なモノを「並行」と呼んで、何やら経営体制を面倒にしているというように、個人的には感じた。
↓余計な事も考えながら様子を観ていれば、列車は金沢駅に到着した。着いた車輛は、折り返し運転ではなく、回送になるようだ。
↑車輛の中は「主に関西圏で乗車した記憶が多々在るJR西日本の普通列車等」と何ら変わらない。外見も似ているが、利用した編成は塗装を新会社のデザインに改めていたようだ。
車輛は521系電車である。関西圏で見掛ける223系電車とそっくりだが、電気の供給方式が異なる北陸地方の状況に対応した機器が入っている。両系統の電車は、連結して動かすようにはなっていないということだ。内装は殆ど同じで見分けが出来ないので、関西圏の各列車で見掛ける223系の雰囲気を想い起した筈だ。
富山県内の区間、石川県内の区間を手掛ける会社に加え、新幹線の延伸という中で福井県内の区間を手掛ける会社も登場するようだ。所謂「北陸本線」は、幾つもの会社で携わる区間というようなことになっている。
金沢駅で一息入れ、更に先を目指すことにしてみた。
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