『永遠の星の海へ』…:シンボルロード・モニュメント:敦賀(2023.12.27)

↓街角に、宇宙の軌道で車窓を望む風情の“鉄郎”と“メーテル”だ。
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↑“銀河鉄道”が誇る特急列車<999>で旅に出たい“鉄郎”を導こうと“メーテル”が思う場面であるらしい。そこで『永遠の星の海へ』という題がモニュメントに冠せられている。

それはそれとして、この像を観た時に「『銀河鉄道999』というのはこういうイメージだ!」と強く思った。大宇宙を行き交う列車で旅をするという、大掛かりなSFという形ながら、何か凄く「人生を問う文学」という色合いを感じる『銀河鉄道999』である。暗い宇宙に設定された軌道を行く<999>の窓を眺めながら、出逢った人達や出来事に想いを巡らせる“鉄郎”が居て、傍に“メーテル”が静かに座っているという、正にこのモニュメントのような様子が、作品世界の雰囲気として直ぐに思い浮かぶ。

「『銀河鉄道999』は漫画作品もアニメ化作品も在るが、アニメ化作品では音楽も佳い。そして歌が入る作品も秀作が多いと思う。テレビシリーズの主題歌になった、朗々とした歌声の一部に児童合唱団の声が入る作品だが、アレの歌詞が好い。「人は誰でも幸せ捜す旅人のようなもの」、「君を招くよ 夢の軌道が」、「泣いてるような星の彼方に 青い小鳥が」というようなフレーズが殊更に気に入っている。

↓作品を意識する、しないを問わず、誰しもが列車の車窓を見て考え事でもするかのように、「自身の人生のより良い何か」を探しているのかもしれない。そんなことを想わせてくれたモニュメントだった。
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ということを思った数分後、考えが至ったのは、最近の列車では窓の外を全く見ていないというような感じの人達を見掛ける場合が多くなったということであった。それは如何でも構わないのだが、このモニュメントに会える敦賀に立寄ることが叶って善かった。

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