『ガラスのクレア』…:シンボルロード・モニュメント:敦賀(2023.12.27)

↓街中に、何か艶めかしいような不思議な光景が出現している…
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↓敦賀の「シンボルロード・モニュメント」の一つで、『銀河鉄道999』の一場面を再現したモノである。
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↑<999>の食堂車で“鉄郎”が働いている女性“クレア”に出会う場面だ。

『銀河鉄道999』の作中世界、“機械の身体”に“生命”を移して、「永遠の命」を謳歌するというようになっていて、“生身の人間”は被差別というような感じにもなっている。“鉄郎”は被差別というような状況を抜け、「永遠の命」を謳歌することが出来る“機械の身体”を得ようと旅をしている。旅の途次に出会った“クレア”は、“機械の身体”を得て「永遠の命」を謳歌することが出来るようになっている。しかもその身体は、文字どおりに輝いているが、美しいクリスタルの身体だ。「永遠の命」に「美しい姿」という、簡単に得られるのでもないかもしれないモノを得ているのだが、「それでも!」と「元に戻ろう」ということで、資金を得ようと“クレア”は<999>で働いているというのだ。

“クレア”の挿話は示唆に富んでいるかもしれない。簡単に得られるのでもないかもしれないモノを得て、それで充足するのか否かが判らない。「元に戻ろう」としているのだが、個々人が各々に持っている様々なモノこそが、誰にも得られない最も貴重なモノなのかもしれない。得難いモノを新たに得るのか、元来在る得難いモノを大切にするのか、それが完全な二者択一なのか、併存は可能なのか、そういうようなことを色々と考えさせる挿話だ。

↓何やら考え事でもしているような“鉄郎”の表情の雰囲気も好い。
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敦賀の「シンボルロード・モニュメント」を眺めての散策はなかなかに好い。が、目下、歩道拡幅工事というようなことを進めていて、モニュメントの一部は一時撤去している。メンテナンスをして、歩道拡幅工事が竣工するような頃に戻って来るのだそうだ。

この敦賀の「シンボルロード・モニュメント」に出会えて善かった。

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