「大宮」という地名は、「武蔵一宮」の雅称に由来するのだという。「武蔵一宮を擁する地域」ということで、江戸時代に辺りが「大宮宿」と呼び習わされたことが起りなのだという。
その「武蔵一宮」たる、“伝説”そのものを含むような由緒を有する氷川神社を訪ねてみたいと思っていた。大宮に到着した前日の夕刻、既に暗くなっていて按配が悪いと思ったので、朝から時間を設けて足を運んだのである。
↓荷物を大宮駅のロッカーに預けてから歩き始め、10分強でこういう看板に行き当たった。
↓大きな木に鳥居という様子で、通路が延びている。長い伝統を誇る大きな神社の参道という様相だ。
↓狛犬が迎えてくれた。吽形だ…
↓狛犬には当然ながら阿形も在る…
↓初詣の時季を控え、その準備が少しずつ進められているという様子も見受けられたが、こうやって立派な鳥居が本格的な境内の入口と示してくれている。
↓境内の木々と朝の光が醸し出す雰囲気が好い。
↓嘗て、帝国海軍の艦艇には艦名に所縁の地域の神社の紙を勧請するようなことが行われていたという。艦内に神棚を設え、艦名を冠して「〇〇神社」と号したらしい。かの戦艦<武蔵>に関しては、「武蔵一宮」たる氷川神社の神職が招かれて儀式を執り行ったのだという。そういう経過を伝える碑が境内に据えられていた。
↓橋の向こうに楼門が見える。朝の清掃も入念に行われている様子だ。
↓凄く貫禄が在る門で、暫し足を停めて見入った。
↓正面で楼門と向き合って、境内の中に歩を進めた。
↓大きな木が散在する感じが、何か面白い。
↓凄く「神社らしい…」と見入ってしまった光景だ。
凄く雰囲気の好い場所だった。縁薄かった大宮に、多少の遠回りながらも無事に着いたことに感謝と確り参拝し、御朱印を御願いした。
↓こういう具合、左側の頁に押印で書き込みをして頂いた。
↑窓口で御願いした神職の方が隣の頁を眼に留め、「あっ!?上川神社…」と反応した。実は北海道に所縁が在る方で、上川神社等に色々と御縁が在るということで、少し言葉を交わした。北海道から南下して訪ねた大宮の氷川神社で、北海道に所縁の方と出くわしたというのも強く大きな御縁だ。そういうことにも感謝しながら引揚げることになった。
↓他地域から大宮を訪ねるというようなことは余り聞かない。そしてこの氷川神社を訪ねてみたという話しも、個人的には聞いた記憶が無い。が、それはそれとして、なかなかに興味深い。
そういうことで、冬の好天という中で訪ねた氷川神社は「機会が在れば再訪…。否!再訪機会を是非設けたい」という場所に数え得るようになった。
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